中編6
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湖畔の宿・3

大変、遅くなりました…。

……続きです。

震える香奈を落ち着かせ、何があったのかを聞いた。

深夜に寝苦しく、喉も乾いていたので飲み物でも買いに行こうと部屋を出た。

飲み物を買って、部屋へ戻る途中に何気無く廊下に面する窓を見つめた。

窓の外は山沿いであり、別に何が有る訳でもない。

すると…風が吹いている気配はないのに窓が急にガタガタした。

『…なっ…何…?』

窓を開けると、虫の声しかしなかった。

風も吹いてない…。

すると!

何処からか啜り泣く女性の声がした。

最初は微かだったがだんだんと近づいている。

『まずい…。戻らなきゃ…。』

気持ちとは裏腹に体が動かない。

その時、ふぅ〜っと生暖かい風が香奈の頬を横切った…。啜り泣きと同時に…

《…この…恨み……。》

女性の声でそう一言だけ、確かに聞こえた。

姿、形は無いものの耳元で…そう聞こえた…。

直ぐに部屋へ戻り布団を被って一人、震えていたそうだ。

しかし眠れず、外が明るくなったのを見たうえ、部屋の外が騒めき始めた。人が行き交う所で自分を置き、安心感を確認したかったと…。

『誰か起こせば良かったのに…。』

『皆、寝ているのに悪いじゃん…。だから声も押し殺していたの……。でも、大丈夫!洋兄に話したらちょっと楽になった……。

あの女性……、何か伝えたかったのかな?その場は怖かったけど…改めて思い返してみると…さっき、呪われたかもなんて言ったけど、言われた言葉がそれだけに…そう思っちゃった。』

『昨日、茂が行った神社に後で皆で行こう。備え有れば憂い無し!』

この姉妹は俺とは幼なじみである。美紀姉は姉であり、香奈は妹である。本当に安心したらしく、香奈は笑顔を取り戻し、部屋へ戻った。

朝飯を食べている時にその話をし、茂が行った神社に皆で行こうと提案した。

勿論、全員賛成である。

気持ちの問題と言われればそれまでだが楽しい旅行を台無しにはしたくなかった。香奈がそう言っていた。

神社に行った後、ちょっと遠出をして有名な避暑地に出発した。(皆さんも知っている別荘地)

避暑地で買い物や食事をした後は、鬼〇〇と言う溶岩が展示されている所や〇〇の滝を観光して、旅館へ帰った。

最終日は宴会をする為、旅館側には事前に話し、豪華な夕飯をお願いしていた。

皆がお風呂に入っている間、用意が済んでいた。

楽しい宴が始まり、怖い話も忘れていた。

カラオケをしたり、記念写真を撮ったり…。

宴も終わり、寝る体制に入る者もチラホラ出て来た。

茂は薫ちゃんといつの間にか付き合う事になっており、ラブラブで皆にからかわれていた。

騒ぎ疲れたのか、知らぬ間に皆は眠りについていた…。

翌朝、またも俺は早く起きた。時計を見ると、5時半。一服したあとに風呂に行こうと立ち上がった。

すると清が起きて来た。

『風呂っすか?自分も行きます…!』

朝焼けを見ながら入る風呂は格別であった。

『来年も此処、皆で来んべぇか?俺、この風呂気にいった!』

そう話と清は、

『…最高ですけど、今度は普通の客室が良いっすね!

あそこの宴会場、好かんですわ…。』

何故かと聞くと、最初に来た時から雰囲気が悪く思ったらしい。皆は広い部屋を自由に使える嬉しさから騒いでいた。 

楽しい空気を崩したく無いので敢えて口には出さなかったそうだ。

『まっ、茂さんが置いた御札が良かったのか幾分、空気が変わりましたがね…。

でも最後に皆で集合写真、撮ったじゃないですか?あの時に一瞬、頭から肩にかけて重くのしかかったんですよ…何かが…。』

その後、清は口を閉ざした。

何事も無く地元に着き、週末に美紀姉の店に集まり写真のお披露目会をしようと約束をして解散となった。

そして……土曜日。

俺はたまたま休みで家に居た。夕方、少し早いが美紀姉の店に向かった。

店に着くと美紀姉・香奈・ママ(姉妹の母親でもある)がいるだけだった。

店に入るなり美紀姉が、

『洋志…これ、見て…。』

それは宴会場で撮った集合写真だった。

そこには…、

真ん中にいる清の左肩に誰のモノでもない青白い腕が伸びていた…。どう見てもあり得無い角度から伸びている。

そのうえ……。

写真の上部にある薄い霧のような影がある。

写真を横にするとそれは、

日本髪を結った女性の横顔があった。

それだけではなかった…。

写真の下部の右端には壁から伸びた手が何かを掴むかのような形で横に沿っていた。

姉・『ウチのお客さんでさぁ、〇〇(雑誌)の記者の人が居るんだけど…。この写真、見てもらおうと思って…。有名なお祓いしてくれる霊能者…知っていると思うし…。』

時間が経つにつれ、旅行に行ったメンバーが揃い出した。それを見て皆、驚きを隠せなかった…。

俺・『清、遅いな…?』

姉・『電話してみよっか』

美紀姉が清がいる配送所に電話をかけた…。

『えぇぇー!?』

店に美紀姉の声が響き渡った。

話の内容は清が夕刊を配達している時、事故って怪我をした。

それも……、

鎖骨複雑骨折…。しかも…左側…。

美紀姉は自分のバックから名刺入を取出し一枚の名刺を手に取り、受話器を握りボタンを押した。

『・・・・・・あっ!伴さん(仮名)、あたし美紀。ちょっと見てもらいたい写真があるんだけど…今日、店に来れないかなぁ?』

美紀姉が頼むと丁度、家に居たらしく直ぐに来てくれた。

その人に香奈が体験した事や茂・薫ちゃん・清が感じた事を話すと週明けにでも心霊写真の特集をする時に観てもらっている霊能者に会うからその時、この写真を観てもらうと約束してくれた。

その間はそれぞれ個々に神社やお寺に行き、お祓いや御守りを身に付けていた。

数週間後、結果が出た。

あの写真には強い念があり、清は運悪くターゲットになり(理由は不明)、念が憑いてしまったらしい。

茂や薫ちゃんが最初に入って悪いモノじゃないと感じたのは何故かと聞くと、最初に感じたものは多分、その土地に昔から居る霊らしく、したがって嫌な感じはしなかったとか…。

写真に写り込んだモノは土地とは関係なく何かの念と合致してしまい入り込んだうえに、元々いる霊をきっかけにして、清に憑いてしまったそうだ。

伴・『あの写真とネガはちゃんとお祓いしてもらったから大丈夫。

でもね…あのまま、何も知らずに置いといたとする…。どうなると思う?』

皆・『???…。』

こうなる!と見せてくれた写真はお祓いする前と後の物。そこには…、

伸びた手が徐々に上へとあがって行くのが判った。

伴・『その霊能者の見解だけど、上に写る女性に物凄い怨念を抱いているモノの手では無いかと…。

この彼の肩に乗っている腕も同じモノではないかなぁと言ってたよ。

あと、この写真ね…来月号の心霊写真欄に投稿させて頂く事ななったから…。

勿論、ちゃんと目張りはしているから安心して!それとこの写真は返せないから…。』

『要らない…。』と言ったと同時に、この人、しっかり仕事もしていたのねっ…と思った。

なんと…!

その写真は年間の心霊写真大賞を貰い、金一封(10万円)と盾を頂いた。

その金一封は次の年の旅行代になった。

清・『俺の入院代にしてくれよ!』

姉・『お前ぇ…仕事中の事故なんだから労災、おりているって叔父さんから聞いてんぞ!コラッ!』

茂・『清、相変わらず人間の女にはモテないが、昔から女の霊にはめちゃモテだなぁ…。ハハハ!』

小さな声でこう言っていたのが俺には聞こえた…。

(うるせぇよ…童貞!)

【完】

時間が経つと面白みが無くなっちゃいましたよね…。ただでさえそんなに面白く無いのに…ごめんなさい。

文章が無駄に長く、読みづらかったと自分でも思います。文才が無くて申し訳ないです。

皆様が望むのであれば、これを最後にします。此処にはもう投稿しません。

それでは、いつの日か… 

何処かでまた!

怖い話投稿:ホラーテラー 元・悪ガキさん  

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