自分の高校生の時の体験です。
その時の自分の就寝場所は小学生の頃から愛用していた二段ベッドの上の段でした。
小中学生の時は無かったのですが、高校に上がりしばらくすると金縛りに遇うようになりました。
金縛りが起きる時は決まって頭に「ザー」というノイズが入り、体の硬直と声が出ない、目のみが動くと言ったよくある症状に襲われます。
いつしか「あぁ、また来たよ」と思うくらいに頻繁に金縛りはありました。
夏真っ盛りのその日もいつもの様に頭の中にノイズが走ってきて「はぁ、またか…」って思って目を開けたんです。
でもいつもと空気が違ったんです。
何かいる…
重さと雰囲気でわかりました。
自分の足の上が重く、布団を乗っけてる感じでした。
視線のみしか動かせないのが初めて怖くなりました。
そして、視線のみを足の方に向けたらそこには黒い塊あり、その黒い塊から手が生えていて、その手が自分の太もも辺りまでをしっかり握っていたのです。
しかも黒い塊には目があり、しっかりとこちらを見ていて、自分と目が合ったのを覚えています。
その後は覚えていません。気がついたら朝になっていました。
ベッドの位置とベッド自体を変えてからは一度も金縛りに遇わないので、もしかしたら霊道的な何かがあるのかもしれません。
長々とお付き合いありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 笑う猫さん
作者怖話