中編3
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ジョギング

深夜 愛犬をつれて ジョギングするのが好きで、毎日ジョギングをしています。

その日は雨で 愛犬は家でお留守番、私は準備運動した後 走り出しました。

小雨だが 夜の風が気持よく 軽快に走る。

いつもより調子がいい私は いつものコースを変えて、普段は走らない道を走り出しました。

しばらく走ると右側に小学校があり..

「気持悪いなぁ」

ついつい言葉に出してしまいました。

緑の非常灯が光ってます。

緑婆って都市伝説を思い出した 少し苦笑い...

何事もなく町内を一周 二週目にはいり また小学校の近くに来ました。

ん? 小学校の正門で女性が立っていて、横に子供が座りこんでいます...

「ヤバ」 怪奇現象君の私は数々の霊を見ていますが、私の防衛本能が全開で これは危険だと知らせました。

見ないフリで走りすぎ...

緊張する! 髪の毛が逆立 鳥肌が全身にたちます。

背中に神経を集中させた..よくある怪談話 みたいに、子供が背中に乗っている。と想像すると...

手に汗が。

20メートルも走っていないのに またその女性が見えてきました..

なぜ?この道は一本しかなく、先回りはできません。

追い抜かれた 記憶もない..

もちろんスルー。。。。女性は髪が長くて顔が隠れていて見えません。

心臓がバクバク!苦しい!

そんな事より 子供は何処にいった。っと思い

曲がり角を曲がりました。

道の真ん前にその女性が!

止まれません ぶつかりました..

霊なので透き通ります!

そんな事はわかってました。

私はまだ知らん顔で走ります。

ですが ぶつかった時に見た 女性の顔が..まるで般若のように 怒りに満ちています。

これは 取り付かれたらヤバイな。。っと思い無視します。

が 両足が突然重くなりました。

ソー....目だけで下を 見たら..

両方の足首を握る 白い手が見える!股の間から座っていた子供が顔を出しました!

イタァー!股の間に子供が..

それでも 気づかないフリをして、幽霊の子供を引きずりながら 走ります!

また女性が見えて来ました。

通り過ぎる時に 右手を握られました。

かまわずに 走ります!

両足に子供を引きずりながら 右手で般若の顔した女性をぶら下げながら...

目から涙が...怖い通り越して この状況はおかしい!

般若の顔を見たら かなり驚いた顔をしている..

太股に子供の手が 這上がってきている。これはヤバイな...

思い出した!昔 知り合いの坊主が言っていた。 「気合いで霊を体から離す事ができると」

下腹に力を入れて デカイ声で。

喝!

破!

すると体が軽くなる。

しめた!

全力で走り 後ろを振り向きました。

般若と子供はこけたまま動きませんでした..

家の前についた...

エレベーターに乗り。

「よかった!ついて来ていない...」

部屋に入ると 気配がする?嫌な予感がしたが..

静かにリビングを見ると

知り合いの坊主が!

酒に酔い...私の家の酒をかってに呑んでいた!...

「お前なぁ」と坊主に言うと。

坊主は..

「よ..すまん!待ちきれずに先に一杯呑んだわ。

それより お前は なんで、親子をおんぶしてるの??」

やっぱり...お持ち帰りしてしまいました。

坊主いわく、親子の霊で 子供が学校の部活中に心臓発作で死亡 そして母親は たえきれずに自殺...

学校に恨みがあり。

ちょうど元気に走っている俺を逆恨み...

翌朝、酒が抜けてからお払いをしてもらいました..

言うまでもないが..親子をおんぶしたまんま 坊主の酒のサカナになりました...

怖い話投稿:ホラーテラー 怪奇現象君さん  

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