短編2
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海水浴 小2編

家族で海水浴に来ていた

俺は二歳の頃から水泳を習っていて泳ぎには自信があった

その日は風も強くなく波も穏やかだったので両親は俺を放置

俺は一人海で泳いでいた

少し沖へ。これが間違いだった

足のつかないところでしばらく泳いでいると突然体が沈んだ

俺は必死に水面に上がる

ナニかが俺の足首を掴んでいる

俺は必死に抵抗するが、沈んでは浮かび沈んでは浮かびの繰り返し

息が続かなくなってきた時、両親が俺を見ていることに気付き俺は手をばたつかせて助けを求める

それを見て両親は俺に手を振っていた

もうだめだ……

そう思った瞬間、俺の首に手がまわされ凄い勢いで引っ張られた

朦朧とする意識の中、俺は砂浜に寝かされた

ぼんやりとした視界にハゲたおっさんが映る。と言うか俺の顔におっさんの顔が近付いて来ていた

おっさんの唇と俺の唇が触れる

俺の体内に何度もおっさんの息が吹き込まれる

俺は海水だけでなく胃の中のモノを全てリバースした

リバースして落ち着いた俺は、両親と一緒に何度もお礼を言った

ハゲてマッチョで胸毛の濃いおっさんに

おっさんには本当に感謝している。感謝しているが……意識があり、心配停止していなかった俺に人工呼吸は必要だったのだろうか?

命はおっさんに助けられたが、ファーストキスはおっさんに奪われた

そのことばかり考えてしまい、足を掴まれたことはどうでもよくなっていた

怖い話投稿:ホラーテラー Mさん  

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