これは私が小さい頃、大阪市内の社宅に住んでいたときの体験談です
ある夏の夜、父母と私と弟は一つの部屋で川の字になって眠っていたのですが…
夜中に急に目が覚めて寝ぼけながらパッと天井を見ると…
足元に誰かいる!!
ゆっくり視線を移すと
軍服を来た男性がジーっとこちらを見下ろしたまま静止していました
さらにその両隣りには小さな女の子と、真っ白なシーツをかぶった人間がいました
例えるならテルテル坊主のような…(今でも意味が分かりませんが)
私は恐怖で、隣りに寝ている母を起こし
『人が…人がっ!』と指を指して言いましたが、母は
『誰もいないわよ?』と、言いさっさと寝てしまいました
その間もジーっと見下ろされたままで、私は布団を頭までかぶり
いつの間にか眠ってしまいました。
翌朝、母に尋ねても
『あんたが寝ぼけてただけでしょ』と全く相手にされず、それからその家を引越すまで
霊が出たのは、その一度だけでした
続く(2で完結です)
怖い話投稿:ホラーテラー のすさん
作者怖話