短編1
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最後の笑顔

私が高校生だったころ

仲の良かった男友達が死んだ

彼とは幼馴染みで友達以上恋人未満って感じだったかな

葬式の日にはこれでもかってくらい泣いた

開式して5分くらいで号泣して息もまともにできなくなったので一旦外にでることにした

すると式場の前のロビーの所に彼がいた

涙で視界が霞んでいたけど彼だとわかった

彼は真っ黒なスーツを着ていていつもの明るい感じではなかった

そのまま彼は式場への扉に向けて歩いていった

私はまだ半泣き状態で彼に近づき手を握った

何か言いたかったけど涙が溢れて声がでなかった

すると彼は

「一緒に行く?」

と真顔でそう言った

その時正直私は怖くなった

そして思わず下を向いた私の肩を彼はポンポンと叩いて

「冗談」

と笑った

その時の彼の笑顔はいつもの笑顔だった

私はその場に崩れ落ちてわんわん泣いた

フロントから人が来て起こそうとしてくれたけど立つことができなかった

その後落ち着いてからは涙を流すことはなく葬式を終えることができた

最後に見せた彼の笑顔を思い出す度に胸が痛む

私は彼が好きだったんだな(笑)

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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