短編2
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神職の一家 (CP) 1

長いので支援してくれたら嬉しい。長文不可はスルー推奨。

近所に家族ぐるみで懇意にしてもらってる神職の一家がある。

その一家は、ある神社の神職一家の分家にあたり、本家とは別の神社を代々受け継いでいる。

ウチも住んでいる辺りではかなりの歴史がある旧家の分家で、そこの神職一家が非常に気さくで

人当たりの良い人達ばかりということもあってその神職一家と非常に仲良くさせてもらってる。

最近そこの次男Aさん(と言っても30半ばのオサーン)に聞いた話

なお、よくわかんなかった言葉とかは後でググったりして補足してる

最近、新車を買って、そこの神社で交通安全祈願をしてもらった時のこと。

その後に社務所で事務仕事してたAさんに声をかけて世間話をしていた。

俺「Aさんって今は事務方メインの仕事されてますけど、昔は祭事とかお祓いとかされてたん

でしょ?もの凄い悪霊を祓ったことがあるみたいな感じの怖い話とかってないですか?」

A「確かにお祓いもしてたけど、まず何かに憑かれてる人が来ること自体がないからね。」

俺「どういうことです?」

A「普通は、今日の君みたいに悪いことが起きませんようにってことで厄除けに来るんだよ。

何かに憑かれてるようだから祓って欲しいと言って来る人自体がすごく稀だし、

しかもそう言ってる人も大体が思い込みの場合が多いからね。

知ってる限りではそういう人が来たことは一度も無いよ。本家には極稀に来るらしいけど。」

俺「思い込みですか・・・じゃあ、怖い話ってそうそうあるわけじゃないんですね。」

A「お祓いじゃないけど、ホントに怖い体験をしたのは1回だけだね。」

俺「え? あるんですか。どんな幽霊だったんです?」

A「いやいや、所謂幽霊なんぞだったら大して怖くないよ。天神様や大魔縁とも呼ばれた崇徳天皇

首塚で有名な将門公みたいに神格化までされてるような例外はあるけど。」

俺「それじゃあ、一体何が相手だったんですか?」

A「ここではちょっとあれだから、場所を変えようか。」

そう言ってAさんは神社の境内から少し外れた山際のベンチまで俺を連れてきた。

A「これは社務所でペラペラ話すのにはちょっと抵抗がある話でね。」

そう言ってAさんは、その時の事を話してくれた。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名 ARGENTINAさん  

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