中編3
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隙間からこっちみんな。

本当にあった怖い話とは、本当にありがちなものばかりです。

確かに、本人が凄く怖かったと言っても、『聞き手』からすれば、「なんだ、そんなに怖くないじゃん。」と言う事が多いです。

私は、霊感とか皆無で何時も聞き手でした、そして今からする話もありきたりで詰らないものかもしれませんが、どうぞ宜しくお願いします。

これは、何時も聞き手側だった私が始めて怖い思いをした体験です。

私が中学1年生で、初めての「中間テスト」を受ける前の事です。

私は小学生の時は勉強しなくてもなんとか出来ていたのですが、中学になってからというもの全く勉強が出来なくなりました。

焦った私は、最後の一週間まるで、引き篭もりでもするかの様に、部屋で勉強をしていたのです。

とは、言った物の元々集中力など養った事は無く、10分もすれば直に飽きてしまい、私は勉強をするふりをして漫画をよんでいました。

(私の部屋は、単調なもので六畳と狭い部屋に、クローゼットなど無理やり詰めこんであるような部屋です、そんなところに友達は呼べず恥ずかしい思いをしていました。

箪笥は、父親の服などが入っており、大きくて移動する事も出来ない上、朝になれば父親が入ってきます。

私は、それが嫌でたまりませんでした。)

漫画を呼んでいる途中、どこからか「じゃりじゃりじゃり」と音がします。

 

それは、何かを引っかいているような音でした、「かりかりかり」とかではなく「じゃりじゃりじゃり」です。

静寂の中その音が響くのはかなり気持ちの悪いものでした。

幽霊とかそういうものとは考えませんでしたが、もしもネズミだとしたらと虫唾が走るものがあります。

その音はどうやらクローゼットと壁の間から聞こえている様です。

クローゼットと、壁の間は5センチ程度の幅なのですが、ネズミが居れば直にわかります。

私は、確かめる為そこを除きました。

そこに居たのはネズミではなく。

ありえない位細い人間が、私を見詰め壁をがりがりと引っかいていたのです。

私は、悲鳴さえ出ませんでした、悲鳴より何より頭が付いて行かず、その場で睨み合いの様になってしまいました。

彼(彼女)は、性別を判断する事が出来ず只管壁をがりがりしていました。

私が行き着いた事といえば(これって幽霊?)で、直に母親に報告をする為からだをひるがえそうとしましたが、脚が動きません。

別に金縛りとかそういうのでは無いと思います、ただ恐怖に脚が竦み動かなくなりました。

幽霊は私を穴が開く程見詰め只管じゃりじゃりとしていた手をふと止めました。

怖い、

恐怖に体が戦慄いたのをかんじました。

「こっちみんな。」

幽霊はそう言うと、又再びじゃりじゃりし始めました。

私は、その瞬間自室から出て母親に報告しましたが、母親がその話を信じる訳もありませんでした。

ですが、そのクローゼットはそれから撤去してもらいました。

あれ以来、その幽霊には合っていませんが、私は言ってやりたっかったです。

お前がこっちみんな。

怖い話投稿:ホラーテラー さやさん  

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