中編3
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廃屋肝試し ①

ミーンミンミンミーン。外では蝉が鳴いている。

昼間は太陽が燦々と輝き、夜はジメジメとした鬱陶しい湿気がまとわりついてくる。

そんな季節のことだ。

キーンコーンカーンコーン♪

教室のスピーカーから3時限目終了の合図が流れてくる。

勿論、例によってどこからともなく談笑が始まる。

進学校でもなければ専門学校でもない。

どこにでもありふれた普通の学校である。

教室のある一角から聞き慣れた声が聞こえてくる。

A『もう直ぐ夏休みだしなんか夏らしい事しねぇか?』

B『お、珍しくかなりまともな意見が出たねぇ』

A『あ?なんだその「いつもはまともな事の一つや二つすらろくに言えねぇくせに」みたいな物の言い様は〜!』

B『いや〜(笑)いつもはバカ丸出しで喋り倒してるからちょっと意外だっただけ(*_*)』

A『ぬあぁぁぁぁぁぁ!バカとは何だバカとは!この私を誰だと思っていらっしゃられるか?』

B『あ〜。その〜何だ。普段使い慣れてない言い回しを使うから…すげー変な日本語になっていたと思うぞ。やっぱバカじゃん(=_=)』

A『ああぁぁぁぁぁぁ!またバカって言いやがったな(゚Д゚)』

俺『いい加減馬鹿話はやめろよな( ̄ー ̄)』

A『……お前にまでバカ呼ばわりされるとは想定の範囲外だぜ‥』

B『ちょうど良いところに来た。

今ちょうど夏休みの計画を立てようって相談してたとこなんだ。

なっ、A。』

俺『ってあれ!? Aは?』

辺りを見渡すと教室の隅で体育座りをしながらものすご〜く落ち込んでいる。

よってたかってバカバカ言ったせいであろう。

B『まぁ、ほっとけばまたいつもみたいに復活してくるでしょ(笑)』

俺『で? 夏休みの計画って?』

B『まだ具体的な案は出てないんだが何かやりたいことあるか?』

A『はーーい!はいはーい!』

いつの間にか背後に立っていた。

どうやら復活したようだ。

B『まあ。あんまり期待はしてないがそこのA

(=_=)』

A『夏と言ったら山籠もりでし…』

B『却下!』

格闘技オタクのAの意見は瞬殺された。

B『他に(*_*)』

俺『肝試しなんてどうかな?』

A『それいい!すごくいい!!』

俺『だろ( ̄ー ̄)』

B『それなら本格的に心霊スポットでやるか(笑)』

キーンコーンカーンコーン♪

4時限目の予鈴が鳴り響く。

国語の時間。

先生『はい、教科書…ページ開け〜』

またいつもの退屈な授業が始まる。

?『…………君』

誰かにそっと肩をたたかれているような気がする。

?『………君、あて…てるよ!』

気のせいではなかった。いつの間にか居眠りをしていたようだ。

C美『勇気君さっきから当てられてるよ!』

勇気と言うのは俺の名前だ。

授業中の居眠りをあの鬼教師が放っておくはずもなく

鬼『はいじゃぁ続きは誰かに読んで貰おうかな』

鬼『そうだな〜。じゃあ勇気。 読んで見ろ。』

俺『えーーーと………』

いきなり読めと言われてもどこを読めば良いのやら全く見当がつかない。

鬼教師に聞こうにもその顔面からはただ者ならぬ威圧感を醸しだし、その様子からは如何なる質問も受け付けないと言う気迫で満ちあふれている。

頼みの綱は親友のA!

Aの席はだいぶ離れているためか指で×を作ると目をそらした。

恐らく俺に話にもできないというジェスチャーであろう。

ならばB!!

こちらも中々の距離がある。

こっちはこっちですまなそうに手を合わせ目を閉じる。

って拝むな(-.-)凸

こうなれば白状するほか無い。

と思った瞬間

C美『37Pだよ』

隣の席のC美がそっと教えてくれる。

あまり面識はなかったがここは好意に甘えることにした。

続く

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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