短編2
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初投稿故、読みづらかったらすみません

ただ自分が人生で初めてした体験だったので、投稿させて頂きます

良ければお付き合い下さい

僕の部屋の窓は池に面している

二階の一番狭い部屋だが、周りを桜の木で囲まれたその池を一望できるのは、招待した友達へのささやかな自慢だったりした

夜は牛蛙と鈴虫が、昼は桜の木に留まる蝉がけたたましく合唱するが、それすらも気に入って、夜でも網戸で寝るようにしていた

しかし、僕はもう、夜は愚か昼さえも池側の窓のカギとカーテンを開ける事はないだろう

つい先週の事だ

いつもの様にガラス窓を半分まで開け放ち網戸にしていた、僕はガラス窓の方に背中を預け、携帯をいじっていた

そろそろ寝ようかと立ち上がり、部屋の入口付近にある電気のスイッチを切る

振り返り窓を向いた時、足が動かなくなった、こんな状態で金縛り…?ホラー好きの僕だが初体験だった、恐怖と好奇心が入り混じり、何とも心地好い

しかししばらくその状態で居るとやはり目の前の窓とそこから見える池が恐怖の対象になってくる、段々と目が暗闇に慣れ、嫌でも凝視してしまう

そして気付いてしまった

あれ?

蛙や虫の声がしない

いつもなら五月蝿い位の、あの合唱が、気持ち悪い位に静かだ

嫌な空気がどろっと流れ、息の仕方も忘れそうな恐怖に押し潰されそうになった時

ビタッ!!!!

顔が

ぶくぶくに膨れた白過ぎる女の顔がガラス窓に張り付いた、濡れているのか何かぬめっとしたものと共に

目は狐の様に吊り上がり唇は、普通の人間の倍程、と言うか顔自体がデカ過ぎる…そして、僕を見ている

見つめ合った状態がどれくらい続いたろう、恐怖と緊張で吐き気をもよおした時、左手に握った携帯のバイブが鳴った

その瞬間金縛りが解け、女はずるずると下にずり落ちていった、気持ち悪い笑みを浮かべながら

僕はへなへなとその場に座り込み、そして弾かれた様に窓のカギとカーテンを閉めた、蛙も鈴虫も、当たり前の様に鳴いていた

メールは、母からだった「まだ起きているの、早く寝なさい」と、久しぶりに親に感謝した

申し訳ないが後日談等はなく、あの池で誰か溺れたとかはわからない

ただ、

僕は、もうあの窓を開ける事はないだろう

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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