短編1
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ごみ箱

こんばんは。初めて投稿するので読みづらいかもしれません。ごめんなさい。

これは私が実際に体験した話です。

まだ大学に入学して間もない頃、大学内の学生寮に住んでいた私は夜遅くまでグラウンドでひとり、サッカーの練習をしていました。

少し風が強い日。そう記憶しています。

たしかあれは夜の11時頃です。

私は明かりの消えた真っ暗なグラウンドの端で休憩がてら横になっていました。

「そろそろ終わりにするか」

そう考えていたとき、私の頭の上でゴソゴソと音がしました。

上体を起こし振り返ると、「22時消灯」と書かれた看板が風に揺れてカタカタと音をたてています。

「なんだ、風か」

そう思い、また横になろうとした私の視界に何かが写りこみました。

ふとそちらに目をやると、ひとつのゴミ箱がありました。

学生達が飲んだジュースの缶やペットボトルを捨てる大きな網目のゴミ箱。

そこから女性の頭が出ていました。私に背を向けた、長い黒髪の女性の頭。

私は金縛りに合ったかのように、その頭から目を離すことができません。

あれだけ吹いていた風もピタッと止み、辺りはシーンと静まりかえっていました。

その中でゴソッ、ゴソッと不気味な音をたてながらゆっくりと揺れる後頭部。

「あっ、俺死ぬのかな」

なぜかその時、私はそう思いました。

すみません。続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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