短編2
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深夜お経

怖い話ではありませんが…7年前の話です。

同時…と言うか今もですが、

3LDKの賃金アパートに家族3人(父、母、俺)で住んでいて、

リビングを中央に考えて、

『ふすま』で仕切られた、

左の部屋に私は陣取ってました。

体験したのは冬のある日。

早めに部屋の電気を消して、

就寝したのは覚えています。

何時か分かりませんが…

『ハッ!!』と目が覚めてしまいました。

そして、すぐ何か

『ブツブツ』

と口ずさんでいるのが聞こえます。

動けませんでした。

どうしようも無いので、

『呟き』に耳を立てると…

『お経』でした。

電気を消した暗い部屋、

暗い天井を見るしかない自分、

絶え間なく紡がれていく『お経』…

どうしたらいいのか分かりません!!

動くのは『目』だけ。

(何とか時間だけでも…)

そう思い、目を時計に……見えない!!

首をちょっとずつ……見えた!!

深夜2時!!

(…ん?…首?

…動くなぁ首…アレ?

全身…動くね…アレ?)

金縛りと思ってたのに、

全否定の

『プログレッシブ・バディ』。

金縛りは勘違いでした。

しかし、『お経』は部屋に鳴り響く…

音源は隣…リビングでした。

『ふすま』を勢いよく開けると…

酔っ払った父が、

リビングのテレビで、

N〇Kの仏教特集らしき特番の再放送を、

音量MAXで垂れ流しにしていました。

しかも本人爆睡。

テレビは、

『この様に、般若心経は…』とのたまい…

『知るかボケェェェェェェェェェェ!!』

俺の叫び声に起きた両親。

キョトンとする父。

父にビンタをかます俺。

キョトンとする父。

事情を怒号で説明する半泣きの俺。

キョトンとする父。

イラッとした俺。

聞いていた母が、父にビンタ一閃。

キョトンとする父。

半泣きの俺。

どうやら俺と同じ状況だった半泣きの母。

状況を理解した酔っ払い。

土下座で謝ってくれました。

その直後に玄関から泣き声が響き、

慌てて玄関に行くと…ほぼ朝帰りな、

お隣のお父さんが、

『怖かったァァァ!!』

とガン泣きしてました。

その後、お隣さんは家族ぐるみな付き合いです(笑)

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名新兵三等兵さん  

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