短編2
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実話

これは俺が最近体験した話。って言っても誰も信じてくれない。

あれは夏の時のことだった。俺と友人の中島(仮名)で夜中に会うことにしてたんだ。なんでって言われると夜中のドライブをするため。中島の車に乗り込み車を進めた。俺は携帯をいじってた。

俺は軽はずみで

「近くに霊がいそーなとこいねーかな」

って言ったんだ。

そしたら中島が

「近くに霊がでる道があるんだけど」って言ってきたんだ。

俺は正直怖かった。けど格好悪いとこはどうしても見せたくなかったんだ。中島はその場所に車を走らせた。数分くらいたって中島は車を止めた。

「ここ」

見たところ何ともない所だったんだ。

「よし、車おりよう」

中島がそう言って車からおりた。俺も続けておりた。

「なんもねーじゃんか…だいたい…」

俺がそう言いかけた瞬間。

「わっ!!!」

中島がでかい声で脅かしてきた。

「わぁあぁあ!!」

俺はめっちゃビビってたから叫んでしまった。

それを見て中島は爆笑しながら

「霊がでるって嘘だよ」って言ってきた。

俺は心底安心した。

「よし、車戻ろうぜ」

そう言って中島は車に乗った。俺も乗ろうとしたら何か聞こえたんだ。泣き声のような感じで……。

誰かなっと思って声のするほうに歩いたんだ。

そしたら曲がり角曲がったところに小さい女の子がうずくまって泣いてたんだ。5歳くらいだった。俺はこんな時間にこんな小さい女の子がいるわけないって震えたね。だけど声をかけちゃったんだ。そしたら女の子が顔あげてこっち見たんだよ。どこにでもいるような女の子だった。ただ体中傷や痣だらけだったんだ。

「おうちに帰りたくないの」

ってその子が言ったんだよ。俺どうしたらいいかわからないからとにかくその子の家に連れてこうと思って、住所聞いたんだよ。

「おい、(俺)、何やってんの?」

突然いなくなった俺を心配した中島が探しに来た。

「いや、女の子が…」

って言ったら中島が

「女の子?どこに?」

マジかよって思ったね。でも確かにいるんだ。その子は俺をジッと見てくるんだ。何故か悲しくないのに涙がすごいでたんだ。そんな俺を見た中島はやばいと思ったらしい。動こうとしない俺を引っ張って車に乗り、逃げるようにその場を去ったんだ。

いつまでも泣き止むことができない俺を中島は家に泊め、朝お寺に連れて行ってくれた。俺はお祓いしてもらい坊さんに話を聞いたんだ。

続く

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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