短編2
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…けてくんなよぅ

一年前にあった実話を投稿します。

仕事が忙しくて二ヶ月程休みが取れない日が続いていました。やっと一段落して久しぶりの休日。

今日は何もしないで寝て過ごそうと決めて部屋でゴロゴロしていました。

俺は二階建てアパートの一階に住んでいて、扇風機だけじゃとにかく暑くて死にそうだった。

だから少々無用心かと思ったけど窓もドアも全開にしていたんです。

それでも暑くてパンツ一丁で仰向けに寝てたら、窓から白髪頭のお婆さんが部屋を覗いていた。

うわっ!?と飛び起き

『な、なんなんですか?何か用ですか?』

って言ったらお婆さんは部屋の中をキョロキョロ見回して何も言わずに去って行った。

何だか解らないけど、どうせ近所に住んでるお婆さんだろう。折角の休日だしまた寝直そう。

そう思ってたら玄関の方に人の気配を感じた。

さっきのお婆さんが玄関に立っている。

俺『え…ちょっと、お婆ちゃん何勝手に入って来てるの!?』

気味の悪さもあって声を荒げて言った。

お婆さん『…今日は暑いんね』

俺『暑いとかじゃなく勝手に入らないで下さい。何か用ですか?』

お婆さん『…外は暑いんね』

俺『暑くても勝手に入って来たら駄目でしょ。用が無いなら出て行って下さい!』

お婆さん『……けてくんなよぅ』

俺『え…?』

お婆さん『…助けてくんなよぅ…助けてくんなよぅ』

ブルブル体を震わせ、手を合わせてお婆さんは繰り返します。

俺『助けるって…お婆ちゃん近所の人かな?家の電話番号分かる?家族の人呼ぼうか?』

お婆さん『助けてくんな助けてくんな助けてくんな助けてくんな…』

お婆さんの体の震えはもう尋常じゃなくガタガタ震えていてポロポロ涙を流して泣いていました。

俺『お婆ちゃん、ちょっと大丈夫?』

助けてくんな…助けてくんな…助けてくんなよぅ仏様。

その言葉を最後に体が透けてお婆さんは完全に消えてしまいました。

真昼間に目の前で起こった事にしばし呆然として…それから寒気が来ました。

あのお婆さんが何だったのか

何で俺の所に現れたのか分かりませんが

縋るようなお婆さんの目は今も忘れる事が出来ません…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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