短編2
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我が家

我が家がある場所、そこは相当に良くない場所らしい。

私が住んでいる地域は、いわゆる部落と言われる地域である。

この部落は昔、戦に敗れた落人たちによって作られたと言われており、隠れ住む為に作られた為か少々住みづらい。

近くのコンビニまで行くのに車で約一時間、遊ぶ場所などは勿論なく、有るのは四方を囲む山と断崖、何故そんな所にわざわざ住むのか?

そう聞かれても生まれた時には既にこの地にいたのだ…仕方が無いだろう。

話は戻り家のある場所について話そう…

現在我が家があるその場所…そこは昔、いやごく最近までは祖母捨て山として使用されついた場所だ。

祖母捨て山と聞くと山奥へと働けなくなった老人達を捨てに行くのを想像するかもしれないが、この地域のそれは少し違うのだ…

この地域では部落のハズレに小さな小屋、を建てそこに老人を押し込め外から鍵を掛けると言うものだった。

小屋は幾つかの数があり今でもその名残を残す場所も存在している。

老人達はその小屋へ入り死の訪れを待ち続けるのだその恐怖はどれほどの物だっただろうか?

話は現在まで進み

そんな場所に何故、我が家が建って居るかは知らない…

建築からもう百年以上過ぎている我が家は、見た目にも少し不気味な様相を醸し出している。

そんな場所に存在しているからにはやはり不気味な事が起きるのだ。

今日はその不気味な話を幾つか紹介しよう。

1、夜中、たまに何処からか襖が開く音が聞こえる、音の前後に足音など物音は無い。

2、脱衣場で髪を乾かしている最中、視界の端に自分の物では無い髪の毛や頭部が見える。

3、廊下の奥の部屋に居ると妙な圧迫感を感じる。

4、たまに誰も居ないはずの空間で誰かと目が合った気がする。

5、蝋燭の灯が何の前触れもなく消える、暫くは再び灯しても数秒で消える。

6、風呂に入っていても体が凍え震えが止まらなくなる事がある。

7、家の至る所に不気味なシミが有る。

8、不意に酷い恐怖感に襲われる。

9、不意に酷い孤独感と共に涙が止まらなくなる。

10、夜中目覚めると嫁が寝言で謝り続けていた。

11、この話を聞いてもらった友人の内数名が自分の家で不気味な体験をした(いずれも視界の端に頭部を見たらしい)

怖い話投稿:ホラーテラー 山田太郎さん  

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