短編2
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ある友人の彼女 1

どうして俺の友人なのかわからないぐらい人当たりの良い人間がいる。

ある週末、面子揃えて麻雀を打ちながらその彼がポツリと漏らした話。

彼は大学のあるサークルで知り合った女の子がいた。

その女の子はとても暗い感じの子で人付き合いが得意そうには見えなかった。

だから彼は女の子に声をかけてみたんだが、反応が薄すぎて話を繋げる事が出来ない。負けじと話題を振り続けても特に成果が出ずに、結局諦めた。

ある日、女の子が自宅にいた。

唐突すぎて全く状況が読めなかった。

目覚めた自分の手足は縛られていて身動きがとれず、口にはガムテープがキツく貼られていた。

女の子は自分を見下ろしていて、笑顔を浮かべていた。

初めて見た表情であるが、状況からして不気味すぎるそれは寒気しか感じなかった。

女の子はしゃがみこんで、耳元に口を寄せて開放されたい?なんて訊く。

ビビりながらも彼はコクコクと頷く。

続けて女の子は、なら私と付き合って、なんて言う。

突然の要求に驚くも、数瞬迷ってから彼は頷いた。その気はないが状況からしてそうする他はないからだ。

薄く笑う女の子にビクビクしていたが、驚くほどあっさり縄を外してくれた。

拍子抜けていた彼だが、適当に女の子を追い返したあと友人に相談しようとか考えていた彼に彼女は提示した。

自宅、田舎から都会へ越してきた彼のこのアパート。彼女の持つカメラには自分が自慰行為に耽っている場面が映されていた。

そういえば、彼には彼女がいると聞いた事はあったが…さすがに嘘臭い話だ。

それを聞かされた面子も同様に信じてないみたいで茶化していた。

それから徹夜で打っていて、俺は帰る方向が同じであった彼と歩いて帰っていた。

都会の実家住まいの俺は電車で帰るので、駅前まで彼と別れた。

改札に向かい、自分に向かって歩いてくる女性の姿が視界に入った。

そのまま避けて通り過ぎ様に、女性が呟いた。

思わず足を止め、振り返ったんだがその女性は去っていった。

歩いていく先が彼の帰り道だったのは偶然か…。

全く見覚えのない女性だったんだが、ワケのわからんことを言っていた

改札を通り電車へ、空いてる席に腰掛けてようやく気づきゾクッとした。

何で半荘最後の俺の和了役知ってんだよ。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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