短編2
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角じい(かどじい)終

続きです

店長と顔を見合わせ海の島にダッシュした。

「リーチ!」

音が聞こえた………?

この時間には誰もいない…不審者?ゴト師?

不安をかかえ、たどり着いた台は306番台だった…

そこには誰も居なかった。

ただ画面上には、1と9のクロスリーチを外したマリンちゃんが、人差し指を突き合わせ、「ごめんね」と言い残し画面から消えていった。

店長と顔を見合わせ大笑いした。

店長「なんかさっ角じいらしいな」

私「ですね」

その日は、なんだか切ない気分で帰宅した。

正直、考えられる理由は釘と釘の間に詰まっていた玉が偶然解消されスタートチャッカーに入る事ぐらいしか考えられなかった。

偶然にしては凄いタイミングだった。

本当に不思議だった。

…翌朝、角じいの娘さんから店の方に連絡をもらった。

脳梗塞だったらしい。

昨日の深夜に亡くなったそうだ。

驚いたがそんな気がしてた。

角じいは最後に遊びに来てくれたのか…

別れを告げにきたのか…

ただの偶然だったのか…

後日談

時は流れ当時の海○語を新しい機種に入れ替える時がやってきた。

入れ替え作業も終わりあの機種は倉庫に押し込まれた。

当時の店長が私に言った言葉に驚かされた。

店長 「あの海さー角じいの家にもっていこっか」

私 「いいですねーどうせ捨てられるんだから…行きますか」

怖かった店長が満面の笑みで軽トラに台を積み込んでる。

あんた最高だねって本気で思った。

定休日。迷惑がられる事を覚悟し、住所を頼りに角じいの家に向かった。

行き着いた家は想像していた豪邸ではなかった。

若い時に貯めた貯金と、年金で遊びに来てくれてた角じいは、きっとうちの店を愛してたんだなぁと思う。

娘さんに事情を話したら、心良く受け取ってくれた。

仏壇の横とはいかないものの、同じ部屋に置いといてくれるそうだ。

いいひとだ…

台を運び、仏壇に手を合わせ角じいに最後の別れを告げた。

きっと角じいは天国で海○語を、ぶんまわしてるはずだ。

長文失礼しました。

怖い話投稿:ホラーテラー そらっぺさん  

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