短編2
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密室で…

コピペですが、分かりやすく少しイジりました、すみません。

5年前の冬。

俺はパン製造工場で働いていました。

当時、パンを窯焼きする担当で2人で作業していたんですが、場所が隔離されていて、12時を過ぎると、俺1人になる時間帯があったんです。

その日は特に寒く、暖をとろうと思い、人が3〜4人は入れるパンを焼く窯で暖まろう思ったのが恐怖の始まりでした…。

その窯は分厚い鉄の扉があり、内側から開けることができない代物なんです。

俺は扉が閉まりきらない程度まで扉を閉めて、一服しながら暖まっていたら、突然カチャッと音がして扉が閉まってしまいました!

当たり前ですが、窯の中は熱く扉を閉めると熱がこもり息が苦しくなるんです。

どうにかして出なきゃ!と思い、扉に付いている小窓を叩き壊そうとしたが熱くて触ることもできない…。

だんだん意識も遠のいてきたが、それでも何とか脱出しようと必死でした。

下を見ると、扉と床の間に隙間があり、そこから外の空気を吸うも床が熱く顔を火傷してしまいました。(今でも跡は残ってます)

それでも必死でその隙間から空気を吸ってなんとか意識を保っていた。

しかし、ここには誰も来ないことは俺が一番よく知っていたため次第に気力がなくなってくる。

(戸締まり担当は俺だった)

半分諦めかけていたのか隙間から空気を吸うのをやめて、小窓をボーッと眺めていました。

小窓の向こうに見える物は俺がさっきまで飲んでいたCCレモンが見えるだけだったのが悲しかった…。

それから5〜6分ほど経った頃、小窓に人影が見えたんです。

俺は気が狂うほどメチャクチャに熱い扉を火傷も気にせず叩いた!

その音に気がついてくれて助けてくれたのは、工場長でした。

工場長は慌てて扉を開けてくれ、俺は扉の外に飛び込む感じで脱出し、冷たい空気を浴びた時、不覚にも涙がポロポロ溢れ出て泣いてました。

すぐに病院に行きましたが、まぁ言うまでもなく、後にこっぴどく叱られました。

落ち着いた頃、どうして窯焼き場に来たのか聞いたら、俺がなかなか本館に来ないから心配して来てくれたらしい。

恐らくだが死んではなかっただろう。(窯の熱が冷めるから)

工場長は命の恩人です。

今でも夢に出てくるほど恐怖した出来事でした。

今では閉所恐怖症です…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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