短編2
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残忍なゴスロリ少女

私は高一の夏休み、林間学校に参加しましたが、

その前日一緒に参加するオカルト好きで有名な友人からこんな話しを聞かされました、

その建物が林間学校として使われる前はサナトリウムであり、

その入院患者はみんな夜になるとなりふり構わず暴れ出し、残忍な振る舞いを平気でする奇病に犯されていた、

しかしある時入院患者であったわずか14歳の少女がハサミを振り回し他の入院患者や医師、看護師を全員殺害し、自信も自殺したと、

これが真実なのか確かめようと林間学校の消灯時間後、先生に内緒で、私とそのオカルト好きの友人ら数人でその事件を起こしたとされる少女の部屋を突き止め潜入しました。

少女の部屋は今現在全体的に使われていない3階にある柳、という名前の部屋で、

ドアには鍵がかかっておらず簡単に開きました。

そして、中に入ると首をもがれたぬいぐるみが部屋全体に転がっているという、何とも言えない恐ろしい光景が広がっていました、

しかし気を取り直してみんなでその不気味な部屋をしばらく散策していると、その内けたたましい笑い声がして、

黒い血だらけのゴスロリ服を着た少女がいきなりスッと現れこう言い放ちました

「けけけっ、お前らも今すぐ生け贄にしてやる、そして私の黒い心と服をもっと赤く染めておくれ」と

そう言われてみんなすぐに逃げ出しドアに向かいましたが、

そのドアが空きません、ドンドンと叩いても無理です

その間にも少女は甲高く笑いながらゆっくりと迫って来ます、

こうなったら一か八かの思いなのかその内の1人が偶然魔除けのつもりで持ってきた経典を取り出して少女の前でかざすと

少女は「うぐあああっ、私に、そんな物を見せるなあっ!!、止めろ、止めろおおおおっ!!」と急に苦しみだしかき消えました、

その後すぐ全く叩いても空かなかったドアが空いて全員その部屋から逃げ出す事に成功し

一階の自分達が泊まっている部屋まで逃げ去りました、

そして恐怖の思い出を抱えたまま帰りのバスの中で私が偶然リュックの中を見ると、入れたはずの無い赤く錆びたハサミが入っていました。

そのハサミは私が家に帰ってからすぐ処分しましたが、

もうあの建物には二度と行きたくないです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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