短編2
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熱々のパトス

これまでに人を超えるスピードを手に入れ

エベレストを赤く染めた私に次なる試練が現れた

それは、自衛隊との喧嘩

敵は強大

しかしこの鍛え抜いた体誰も勝てやしない

この日の為私は三十年間山籠りをして己を極限まで高めた

充実した精神と肉体

試練の時はきた

私は駐屯地まで一気に近づくと入り口の兵士の制止を振り切り建物内へ攻め入る

速いそしてなんて綺麗な走りだ

全身の筋肉をくまなく使った究極のストライド

建物内で出くわした兵士は端から首をへし折る

私の上半身の素晴らしい肉の鎧

自衛隊の屈強な男達が何人束になっても誰も止められやしない

突入から体内時計で三十分程だろうか

彼等は鉄砲を使い始めた

しかし私は怯みはしない

山で培った胴体視力は鉄砲なんかに負けやしない

だが鉄砲のそれは私の反応より遥かに速く体を撃ち抜く

体の節々を撃たれ私は倒れ込んだ

だが私は負ける訳にはいかない

起き上がると彼等は撃ってこない

なんてフェアな奴らだ

私は感動した

その瞬間脳内部質がとめどなく溢れ出す

全身に震えが走る

気が付くと私は走っていた

素晴らしい速度

今ならそらも飛べる気がする

酸素を二酸化炭素を全てを踏み台に

全てを置き去りに

私は今空を走っている

気持ちいい

なんて気持ちいいんだ

だがまだ上を目指してしまうのがわたしの性だ

このまま大気圏へ

広い宇宙へ

いやもっと上へ

宇宙の起源まで

怖い話投稿:ホラーテラー サイコ男さん  

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