短編2
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紙芝居

保育園の時の先生が自分で作った物語を紙芝居にして読んでくれたんですが、幼い私は怖くて涙ぐみながら聞いていました。

覚えている限り再現してみようと思いますのでお暇な方は読んでみて下さい。

 「出っ歯ウサギさんと山猿さん」

森の泉で出っ歯ウサギさんが釣りをしていました。すると大きな亀が釣れました。

そこに山猿さんが通り掛かりました。

山猿『おっ美味そうな亀だな。俺によこせ!』

と強引に亀を奪うと、するすると木に登り森の奥へと行ってしまいました。

出っ歯ウサギさんはハシゴを持って木の上にある猿さんの家へ亀を奪い返しに行きました。

しかし山猿さんの反撃を受けて木の上から落とされ重傷を負ってしまいます。

傷ついた出っ歯ウサギさんに山猿さんは更に追い打ちをかけます。

山猿『そんなに返して欲しいなら返してやるよぉ。ほらよ!』

っと、亀を出っ歯ウサギさんに投げつけました。

亀の甲羅は出っ歯ウサギさんの出っ歯に直撃しボギリと根元から折れてしまいました。

よろよろと歩きながら出っ歯ウサギさんは悔しくてポロポロと涙を流しました。

何とか山猿さんに仕返ししたい。出っ歯ウサギさんは友達の虎さんのお家へと向かいました。

虎さん虎さんお願いします。山猿さんを懲らしめてくれないでしょうか。もし山猿さんに仕返ししてくれるなら自分を食べてくれても構いません。

出っ歯ウサギさんは虎さんに涙ながらに頼みました。

虎さん『出っ歯ウサギさんよ。分かった、引き受けよう。けれど山猿さんは悪知恵が働く。狼さんにも協力して貰おう。』

虎さんは出っ歯ウサギさんの丸焼きを持って狼さんのお家へと向かいました。

虎さんは狼さんに事情を話しました。

狼さん『そうか。そうゆう事なら力を貸しましょう。その前に先ずは腹ごしらえだ』

虎さんと狼さんは出っ歯ウサギさんの丸焼きを半分ずつ食べる事にしました。

しかし、そっちの方が肉が多い。こっちの方が肉が柔らかそうだと大喧嘩になってしまい、気が付けば二人共倒れていました。

そこへ、出っ歯ウサギさんに酷い事をしてしまったと反省し、出っ歯ウサギさんのお家へ謝り向かっていた山猿さんが通り掛かりました。

山猿『おっ、これは美味そうな山鳥の丸焼きだ。出っ歯ウサギさんのお詫びに持って行って二人で食べよう。』

山猿さんはウキウキとした足取りで歩いて行きました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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