短編2
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治験バイト

僕は社会不適合者です。

きっかけは忘れましたが会社も辞めた。

働いてないから金がない。

しかし暴飲暴食は辞めれなかった。

もちろんギャンブルもだ。

朝まで飲んで、朝一から整理券の為に並ぶ。

そしてどんだけ負けようが閉店まで打つ。

そんな生活していたら借金もMAXまでいきます。

金作る為なら悪いこともしました。たくさん。

一応、更正したいという気持ちは少しだけあったので仕事を探してました。

安い仕事はしたくない。

キツイ仕事も。

楽に稼ぎたい…

そればかり考えていて時がたち、ある仕事に出会った。

治験バイトです。

これが俺の転落の人生第二章の幕開けとなりました。

本来、治験と言うものはバイトではないです。

そして報酬と呼ばれる金額もそれほどよくないです。

しかし関東ダメ人間ランク上位に居座っている僕は引っ掛かってしまいました。

治験サイトに登録して、最初にきた条件がこれでした

○●◎病院

30泊31日

報酬42万。

条件

肥満体系、実施前に健康診断受けれる方、過去1年以内に病気になっていない方。

1ヶ月間病院で軟禁されれば42万…

やるしかないと思いました。

むしろやらせてくれないと困ると思いました。

健康診断もおわり、1週間後ついに地獄の病院生活が始まりました。

まず場所…

どこだか分かりません。

総勢7名。ハイエースに乗せられて、全員眠ってしまっていました。

(なんらかの方法で眠らされたんだと思います)

山んなかって事は確かです。

病院はというと…

明らかに廃墟の施設。

7人とも唖然としました。

それぞれ部屋に入れられました。

一人部屋です。

ベット、トイレ、テレビ(うつらない)がありました。しかも外から鍵がかけられるようになっていました。

まるで刑務所…

もしくは精神病棟のようでした。

不安に耐えられず泣いてるやつもいました。

着替えた後、担当医(今回の治験)がきました。

白衣は着てるものの、絶対に医者じゃないと分かりました。

坊主頭で髭をはやし、白衣の隙間から和彫りの額がチラついていました。

みんなは金欲しさと医者の怖さで何も文句は言えませんでした。

ダイエット系の新薬のモニターらしいのですが、万が一の副作用の為に部屋に鍵をかけるとのことです。

『いくらなんでも万が一があってはこまる!いまから帰らせてくれ!』

などと言えるわけもなく、実施は明日からだということだけ伝えられ部屋に押し込まれました。

明日からが不安でしかたがないです。

…つづく

怖い話投稿:ホラーテラー ビスケットダイエットさん  

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