短編2
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ラジオ投稿者の話

ラジオで流れていた怖い話。

ラジオの恐怖体験コーナーで体験談を募集したところ、体験者が直接話したいと会場まで来て話してました。

ある夏の暑い夜にいつもの大学の仲間5人で車でいろいろな心霊スポットへ行き肝試しをしていました。

心霊スポットツアーですね。

しかし特に何も起こらず何も出ずで、仲間同士脅かしあってギャーギャー騒いでいただけでした。

そして次の心霊スポットへ移動するために車を運転していると、後部座席から友人が「ギャー」と叫び声をあげました。

またふざけてるのかと思いバックミラーで後ろを見てみると、後部座席の真ん中に座っていた友人がシートにめり込んでいて、両隣の友人が引っ張り出そうとしている(らしい)のでした。

「体が沈んでいく!」「え?」「体勢悪くて力が入らない!」「車止めろ!」「え?何が起こってるの?」みんな叫びました。

狭い道でパニくってる間に友人はシートに沈んでいき、完全に消えてしまいました。

車を止めて車内を探してみても友人はいません。

目の前でシートに沈んで消えてしまったのですから。

「落ちたんじゃないか?」しかし車の下にもいません。

一応トランク中を見てもいないし、車の周りをいくら探してもいません。

みんな不思議に思ってると友人の1人が「もしかして家に先に帰ってるかも」と言うので、このままじゃどうしようもないので彼の家に行きました。

彼の家に着いたときには既に3時で、出てきたのは彼のおばさん(お母さん)でした。

「一緒に遊んでいたんですけど、突然いなくなってしまって…」もちろん『車のシートに沈んだ』なんて言えません。

「先に家に帰ったかと思ったんですが、心配になって来てみました。

帰ってきてますか?」

するとおばさんは迷惑そうな顔で「家には大学生の子供なんていませんよ?」と。

もちろん私は彼の家に遊びに来たこともあるし、おばさんとも面識があるのにおばさんは「息子など知らない」と言うのです。

どうやら彼は体だけでなく『存在した事実』までも消えてしまったようです。

現在では彼の存在を覚えてるのは私だけです。

この話を伝えたいために今日は直接来ました。

『忘れないうちに』

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名☆彡さん  

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