今から25年以上前になりますが私が体験した怖いお話…
私が小学生低学年の頃、当時よく出没していた変態(ロングコートを着て女の子の前に現れ開いて下半身を見せる)が学校でも注意をされておりました。
当時は今程防犯カメラがあふれている時代でもなく、なかなか捕まらなかったようです。
忘れもしない春のまだ明るさ残る夕時、私と一つ年上のいとこ(両名共女)は遊んでいとこの家に歩いて帰っている時、その人物は目の前に飛び出して来ました。
ベージュのロングコートに何故か裸にネクタイ、紺色靴下に革靴で「ワァー」とニヤけてコートを開いて見せました。
当時の女の子は今程ませてはおらず、私は目の前で何が起こったのかビックリし過ぎて事態が飲み込めずにいましたが、急に怖くなりいとこの後ろに隠れてしまったのです。
するといとこは怯えるどころか私の手を取り、「小っさ〜い」と捨て台詞をはき、何事もなかったかの様にその人物の横を歩いて通り過ぎました。
私はそんな態度のいとこに安心してか、後ろを振り向いてみました。
その人物は先程と同じ場所にうなだれた感じで立っていたのを今でも覚えています。
その後、その人物が捕まったのかどうかは覚えていませんが、当時の出来事をいとこは全く覚えていないらしく、いとこいわく「ただ素直な感想を言ったのかも」との事。
それでも、いとこの職業は警察勤務。
当時の女の子にしては恐るべし女子小学生でした。
怖い話投稿:ホラーテラー 名無しさん
作者怖話