短編2
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手招き

高校生の時に海の家でバイトをしていた時の話です

僕は『P』と書いたウチワを持って、車で来ている海水浴客を呼び込む係でした

一番の稼ぎ時であるお盆の初日、いつものように車道を走る車にウチワを振っている時です

一台の外車(黒いポルシェ)が走って来て目の前を通り過ぎました

「あっポルシェだ、カッコいいなぁ」と思い、その過ぎ去る車を目で追うように見ていると

ポルシェの走り過ぎた車道に、女の人が小さな女の子の手をひいて飛び出して来ました

「危ない!?」思わず口に出しました

女の人は上下黒っぽい服装(七分袖の様なシャツに七分丈の様なズボン)で小さな女の子も黒く同じ様な格好をしています

車の往来も激しく、今にも轢かれそうです

車はその女の親子?らしき人が見えないのかクラクションどころかスピードさえ落としません

僕は一緒に呼び込みをしていたオジさんに

「あの人危ないよ」と指差すとオジさんは

「はぁ!?どこ?」とよくわからない様子でキョロキョロするだけです

僕は何故かその親子?から目が離せないでいると

女の人が突然僕の方を向き目が合ってしまいました

僕はドキッとし『怖い!』と思いました

女の人は僕を見ながらニタァ〜と笑ったのです

笑ったと同時(だと思う)位に、小さな女の子が歩道を歩いていた中学生位の男の子達(3人組だった)に手招きしました

そしたら男の子達の内の1人がイキなり車道に走り出し、アッという間に車に跳ねられてしまいました

「うわぁー!?」と僕が叫ぶと皆が振り向き大騒ぎになりました

救急車やパトカーが来て本当に大騒ぎでした

気が付くと、あの親子らしき女の人と女の子はいなくなってました

後日の地元紙によると、轢かれた男の子は中学生1年で即死だったそうです

今でもあの親子を見た道路は怖いです、怖いけどあの車道を通らなければ会社に行けません…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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