中編2
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舐められる

初めまして、皆々様は金縛り、幽霊を見た、様々な経験をなさった事でしょう。

なのでこれから話す事は詰まらないかもしれませんが、どうかお付き合い頂ければと思います。

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仕事に疲れ、シャワーも、服を着替える事すら面倒になった俺は誘われる、いや、あの時は何故か一直線にベッドに倒れ込んだ、ただ、横になるそれしか頭の中が占めていた。ほ程なく睡魔が襲う、疲労が溜まっていても、疲れを癒やす為に習慣化している事をやらずに寝たのはこれが初めてだった。

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惰眠を貪る中、それは唐突に起きる、微睡む意識

の中、身体に違和感を感じる。

話は変わるけど、皆々様はペットを飼ってますか?

私は飼ってます、とはいっても自室では無く、妹が猫を飼ってるのですが、可愛いですよね、手を出せばざらざらとした舌が、肌を擦る、痛くはないけど、少しヒリヒリする。

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些か、話がずれてしまいましたね、戻しましょう、惰眠の中、自分の身体に違和感が襲う、それはくすぐったくて、眠りを覚ますには十分過ぎる刺激でした。

最初こそ、飼い猫が自分の部屋に入り、じゃれついている物だと思い、無視をしていました。ですが……

その舌が腕から徐々に体、胴体へと近づいて来ます。

舐められる俺は余りにも眠く、そのまま無視を続けます

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しかし、その舌が身体に、胴体に触れた時、更に違和感を覚えました。

くすぐったい……猫に舐められるにしては妙に生々しい感触に身悶えしました。

この時点で俺は気がつきました、おかしいと。

目を開き、体を起こそうとしましたが手遅れでした。

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全身の筋肉が硬直していくのが分かりました。

まるで自分の身体が石像の様に固まって行く中、言い知れない緊張と恐怖の中、俺はある、感情を抱きました。

sound:26

扉の向こう、何かがいる!

あれが何か解らないが、傍に寄られれば死んでしまうと。

そう、直感が告げていました。

ゆっくりとドアノブが動く……

細目でも扉の開くのが見える……

開ききる前に、俺は身体を起こしました。

ガタガタと身体が震え、悪寒と冷や汗が止まらず、

ただ、呆然として扉を見ていました。

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結局、その後は何もなく、同じ様な体験をする事は無かったのですが、一つ気になっている事が有ります。

俺は一体何に体を舐められたのか……

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