短編1
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集まる家

私は幽霊を今まで何度も見てきました。

その家に住んでからはさらに見るようになっていました。

その家に住みはじめてから、主人の性格が荒くなり、暴力に耐え兼ね離婚。幼い娘と二人で住み続けていたそんなある日でした。

布団を並べ寝ていると、首元にビュッと風がきて、目を覚ましました。

しかし金縛りにあっていて身動きが取れません。その家では金縛りが頻繁におきていたので『またか…』と思い、いつものように目を閉じました。

それから三度ほど首元を風が通ります。

すると、目を閉じているはずなのに、天井から床へ真っ直ぐ落下している女が見えたのです。首だけがこちらをむいて、何度も何度も同じように落ち続けます。

何度目かの落下の時、首が娘の方を向いていました。すると娘が目を覚まし、驚いたように泣き出しました。私は死にもの狂いで起きあがり、娘を抱きしめました。

女は消え、娘がつぶやきました。

『いつもパパの横にいた人がなんで落ちてきたの?』

彼女は私に深い怨みでもあったのでしょうか…?

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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