中編3
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近鉄奈良駅で遭遇!

昨年の春頃でしたかねぇ

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大阪難波のとある風俗店からの調査依頼があり

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その帰り道での出来事

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この日は車で行くには時間が読めない為、電車で向かった

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今日の仕事は結構気を遣ったせいか かなり お疲れ模様

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店を後にし 近鉄難波駅まで徒歩で向かう

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途中 たばこが吸いたいと思ったが

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このあたりは路上喫煙禁止

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そこで思い出した

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近鉄特急の1号車と5号車は喫煙OKだった事を

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時間を見れば16時半

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難波の地下街を歩き近鉄の改札をくぐった

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丁度、奈良行き特急が発車間近だった

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特急券を購入し、お目当ての喫煙車両1号車へ乗り込んだ

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車内はがらがら、俺入れて5人しか乗っていなかった

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買ったばかしの缶コーヒーを片手にたばこを吹かしながらリラックスしていた

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電車が走り出し、がたんごとん がたんごとん という音とともに

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いつの間にか うとうとと 睡魔に襲われ熟睡してしまった

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はっと目を覚ました時には、乗り換えで降りるはずの大和西大寺を過ぎてしまっていた

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どうせ奈良で終点だし、折り返しても2駅

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別に焦らなかった

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奈良に到着 

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ホームに降り時刻表で京都行きの急行は次何時にあるのかを見たが

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後40分程待たなければいけない

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ふと 3番ホームを見ると 三宮行きの普通電車が止まっていた

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これに乗って 大和西大寺まで戻り そこで多方面から来る京都行き急行に乗ろうと

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ホームを歩いていた

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すると そのホームの階段の上り口に一人沢山の荷物を持った年の頃70代位の方がぽつんと立っていた

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通りすがりに そのおじさんと目が合った

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そのおじさんは不安そうに俺に話しかけてきた

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「あの~ ここエレベーター無いでしょうか」と泣きそうな顔で

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俺は 「無いですねぇ」と 一言いい その階段の反対側のエスカレーターに向かい歩いた

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何か冷たくあしらった感じで

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5~6歩、歩いた時エレベーターは無いがエスカレーターなら有るよと

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俺の良心的心がよみがえり

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そのおじさんに伝えようと引き返した

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ほんの数秒

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えぇ!今しがたいた おじさんが居ないのだ

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そんなはず無い あんな沢山の荷物を持って 何処へ?

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ひょっとして 線路に転落したかもと思いホームの下をのぞいて見たが見当たらない、そして その階段とエスカレーターの周りをわざわざ2週もして確認するも見当たらない

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もし 走って階段を駆け上ったとしても後ろ姿は絶対見えるはず

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あんな沢山荷物持って走れる訳無い

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おじさんは忽然と姿を消したのである

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まぁ 不思議な経験したなぁと思いながら 階段を上り3番ホームへ向かった

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もちろん あのおじさん何処行ったん?と周りを見ながら

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3番ホームより電車に乗りこんだ、もしやこの電車に乗ってるのか?

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車内は人影もまばら ほとんどの乗客は座っていた

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この電車に乗っているなら多分見えるはず

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しかし 時間的に考えてもそれは不可能!

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やがて電車は走り出し大和西大寺に到着する

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俺はその電車を降り 同じホームで京都行きの急行を待った

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すぐに 天理、橿原方面より京都行き急行がやって来た

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その電車の京都側より4両目4番ドアより乗り込んだ

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車内は夕方ラッシュの為 結構混雑していた

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もう 先程の事なんか忘れて

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やがて電車は俺の降りる駅、大久保に到着した

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電車を降りホームを歩いた

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発車ベルに続き 車掌の笛の音

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扉が閉まった

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クウイ~ン クウイーンというVVVFインバータの音と共に

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今 自分が乗っていた電車が動き始めた

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何の気無しにその走り始めた電車 今俺が乗っていた車両 降りたドアに目をやった

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すると あの先程のおじさんが両手をつり革をつかんで立って居るのが見えた

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と言うより そのおじさんと目が合った

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走り去る電車の窓越しより俺を見ていた 俺も見ていた

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こんな事あり得ないのだ

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大和西大寺から電車に乗った時は俺が最初に乗り込んだし

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後から乗って来るんだったらそのおじさんわかるはず

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まして あんな沢山の荷物

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極めつけはその電車は奈良から来た電車じゃ無いのだ

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俺が乗る以前にその電車に乗ることは不可能なのだ!

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まぁこんな妙な体験した事を友人にしゃべりまくった

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ある友人がこんな事を言ってきましたねぇ

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「もし あの時そのおじさんの荷物を持って階段上ってあげたら」とか

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「そのおじさん菩薩の化身やったんちゃうか お前試されたんや」などと

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そうかも知れない

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また 出会えるかなぁ!。

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先日までその付近で働いていたのでなんか絵が浮かびました。。。

お年寄りは大切にせなあかんなぁ~。