H県S町Hダムでの出来事

中編6
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H県S町Hダムでの出来事

始めまして!

Matchlessと申します。

変な名前と思われるかと思いますが

この名前は競わない=無敗という意味と

私が好きで憧れているバイクから名前を頂きました(笑)

ちなみに私は今ダンスのインストラクターを目指していまして、こちらでは他の生徒と競いあっていますがお気になさらず(笑)

話が反れましたがそろそろ本題にいきます。

これは去年の6月、私と友達2人

(T 霊感少しあり、M 零感)の3人で肝試しに行ったときの話です。

その日は昼間に雨が降らなかったせいか

とても蒸し暑い夜で

少し肝を冷やしに行こうかという私の提案に

二人が乗っかる形で

片道20分の地元の人から

自殺の名所と呼ばれているHダムへ出掛けることに

運転は言い出しっぺの私がするという約束で

出掛ける前に数珠が切れるというハプニングもありましたが

意気揚々と車に乗り込み出発しました。

車内では最近仕事はどうかとか

彼女いない歴=年齢のMに彼女はできたのかなど

下らない話で盛り上がっていました。

そうこうしている内にようやく目的地に近づいてきました。

目的地周辺T字路あたりの会話

私「ここら辺道わからんのやけどお前ら知っとるならナビ頼むわ」

T「そこT字路あるやん?そこ左行ってたちまち道なりに行って」

私「おう、てかM何で今更黙りしとんや(笑)

ビビっとんじゃろ(笑)」

M「違うわ(笑)ビビってないけ前見て運転してや(笑)」

ここで急に私が黙ったらしい

いつもなら軽口を返すところだとMもTも思ったらしいが特に気にしないでいたそうだ。

T「おい!Y(私)!そこの道じゃないど!!」

T字路に差し掛かる直前、

手前にある道に入ろうとしたらしい。

その言葉にハッとして元の車線に戻り

ハザード焚いて車を止める

私「お前らビビらそうと思ったんよ(笑)」

といつもの調子で誤魔化そうとしたが

助手席のTが

T「Y、今さっき表情おかしかったで

目もどこ見とんかわからんかったし、何かに呼ばれとったんじゃないん?」

バレたみたいなので正直に話すことにする

私「たぶんそうじゃと思う。俺にはあそこで曲がる考えは無かったし、お前に声かけられるまでの一瞬の記憶ないけ」

T「やっぱそうなんか…

てか どうする?帰る?」

私「帰るとか無いじゃろ(笑)帰るとか聞くけど

お前は行きたいんじゃろうが(笑)」

T「うん(笑)」

私「じゃあ行こうや」

そう言って目的地に向けて車を発進させた。

目的地に到着

駐車場に車を止め、外へ出る。

6月の夜、しかも山の中にしては異様に静かだ。

虫や蛙の鳴き声が全くしない。

耳がいたくなるほどの静寂がそこにあった。

嫌な雰囲気を体で感じながらも

私達はこの先にある吊り橋へ

スマートフォンのライトだけを頼りに向かうことにした。

M「やっぱスマホのライトじゃ全然見えんね」

T「確かに(笑)ちゃんとしたの持ってくりゃよかったわ~」

私「ほんまそれな(笑)てか幽霊より猪とか出てきたらどうするよ?捕まえて捌く?」

T、M「それは逃げようや(笑)」

馬鹿話でT字路での事など忘れるくらい盛り上がって木々に囲まれた道を進んでいく。

途中、夜の闇より黒い何かが此方の様子を伺うようにして道のはしに立っているように見えたが

少し目線を離してまた見たときには居なくなっていたので

気にも留めず吊り橋の入り口に到着。

(そういえばこの吊り橋は

うろ覚えで申し訳ないのだが

世界最大級の物だとか何だとか…)

到着してすぐにTが私に耳打ちをしてきた。

T「今日やっぱヤバイわ。さっきから変な声聞こえる。」

私「俺は何も聞こえんけどな。まあとりあえず行って帰ろうや。おい!M行くどー!」

M「うーす」

進み始めてようやく中間に差し掛かる頃

さっきヤバいヤバいと言っていたTが

T「写真撮らん?」

と言ってきた。

私はこいつ頭がおかしいのかと思ったが

Mが乗り気でピースしているのを見て馬鹿馬鹿しくなり

その横に並び、バッチリとピースをして撮影。

私「ちゃんと撮れたかー?」

T「ちゃんと写っとるで(笑)」

M「俺ら?もしかして幽霊の方?(笑)」

それから敢えてその場で写真は確認せず

そのまま橋の反対側まで歩く。

反対側に到着し、何もなかったことに安堵しつつ

タバコに火を点け小休憩。

タバコを吸い終わり橋の方へ目線を移したとき

急に気温が一気に下がったように感じた。

心なしか体も震えている。

本能?でわかった、本番はこれからだと…

とてもじゃないが橋に向けて歩みを進めることができない。

Tにだけ聞こえるように会話

私「今橋の方見たらめっちゃヤバい感じしたんじゃけど、ほんまどうする?」

T「それ思った。橋渡らず帰る?」

だが ここは駐車場とは反対側、

他に道はあるのだがかなり距離がある。

どうするか迷っていると

零感のMが

M「もう戻ろうや~ 何かこっち暗いし不気味やし怖いわ」

そう言って橋の方に一人で歩き出す。

T「ヤバいのはそっちの方じゃ!待てやM!」

M「俺何もわからんしそっちの道遠回りするの嫌じゃけ」

忠告を無視して歩いていくM。

とりあえずMを一人にするのは不味いと思い、

Tにその旨を告げ追いかける事にした。

Mに追い付き「このアホが」などと悪態をついていると

20㍍ほど前、橋の中程にに黒い人形の様なものがいることに気付いた。

間違いなくヤバい。だが橋の欄干に腕のようなシルエットがあるので こちらは見ていない。

T「何かあそこおるけど見えとるよな?近づかん方が良いんじゃないん?」

私「ほんまそれな…でもMに言ってもあいつ見えんけ信じんし引き返すの無理じゃろうな~

とりあえず気付かんフリして行くしかないわ」

T「えー まあしゃあないか。M先々行きよるし」

私「じゃな(笑) とりあえず近づいてきたし腹決めて行くど」

それから無理やり別の話に変えて意識しないようにしていたが

目の前5㍍もない距離になった所でMが足を止めた。

声をかけようと思い小走りで近寄ろうと思った瞬間

先程からいた黒い人形がMの方を向き手を伸ばす!

その時のことはよく覚えていないが

Tが言うには黒いのが手を伸ばした時

私がでかい声で

「触るなボケェ!!」と言って

黒いのはその声に反応し俺の方へゆっくり向かってきて、そして消えたそうだ。

私はそのあとMに声を掛けられるまでまったく動かなかったらしい。

Mに声を掛けられてからは記憶はある。

結局その後も橋の上で人形を見たのだが

どれも目の前を通りすぎて行ったり、

消えたりするので特に何事もなく

車に戻れました(笑)

車の前でダベりながら

Tがスマホを出したのを見て

まだ写真を見ていないのを思い出し

3人で確認することに。

そしてその写真を見て言葉を失った。

ピースをしてとられている写真の右側に

人の頭のようなものが浮いている。

私とMを後ろから見ているような、

私とMとTの間に居るような謎の距離感で…

Mと私 絶句 Mに至っては涙目

T「そう言えばもう一枚撮っとんじゃ」

私「いつ撮ったんや」

T「写真とってちょっと歩いたときくらい。二人の後ろ姿を見よったら何か変な感じしたけ」

M「とりあえず見せて」

その二枚目には這いつくばっている人形の姿が写っていた。

T「あ、やっぱり写っとるな」

M「これ、どしたん?さすがにヤバくない?」

私「流石に全身とか気持ち悪いな」

もう 勘弁してくれーと思いながらとりあえず家に帰ることに

家に着き、一眠りしてから解散という流れで肝試しツアーは終わった。

帰る間際

T「とりあえず母さんこうゆうの無駄に詳しいけ見てもらうわ」

との事だったので見てもらうことに…

それから体調を崩したり写メに変化があったりなどしましたが

とりあえず今日は休みですが用事があるのでここまでにします。

読んでくれる人がいれば

後日談も書こうと思います。

駄文、長文にお付きあい頂きありがとうございました。

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なかなか面白かったです。
無事に全員帰れて良かったですね。

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あなたのまうしろさん
関西の片田舎の出来事ですw
後日談は時間があるときに
書こうと思っています(笑)
期待せず待っていてくださいね\(^^)/

返信

関西っぽかったので
ドキドキしながら読ませてもらいました!!
続きが気になります(°▽°)

返信

恐らく当たりです(笑)
もしかしたら隣の街(町)に住んでいるかもしれないですね(^_^)

橋まで入ったときの雰囲気ヤバいですよ(*_*)
今は橋までの道の木がダム沿いはすべて
伐られているので
雰囲気は減りましたけどね(´・ω・`)
ただ、個人的に思うのが
あの橋よりも外れた道沿いが
かなり良くない気がしていますw

返信

Noinさん
貴重なコメントありがとうございます!
こうやってコメントしてくださると
楽しく読んで頂いてるって実感できて
励みになります\(^^)/

Noinさんの作品も読みましたが
私はとても好きですよ!!
これからも頑張ってください(*^^*)

やはりそこの印象強いですか(笑)
私も友達から聞いて驚きました(笑)
一応 規約違反が怖いので
柔らかくは表現していますが、
彼から聞いたときはもっと汚かったです(*_*)

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関西のあのダムですかね?
よく通りますが深夜はやはり気味悪い感じがビンビンです。

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私的には読み易かったですよ。
(私より書き方上手いし)ボソッ
怖い件からの「触るなボケッ!!!」
と言うのが印象に残って面白いしその上怖い、
良作品だと思います。

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