短編1
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叫び声

曰く付きの土地にて、学校の前に住んでいた頃の話。

お盆の頃、夜中に「ギャー」と言うような悲鳴が聞こえて目が覚めた。

悲鳴と言ったが、目覚めて聴いてみると赤児の鳴声の様にも聴こえる。発情期の猫にしては、時期が違うし、複数では無い。

その「ギャー」と言う声が途切れる事無く続く。息継ぎが無い。

当時、一階の部屋で寝ていたが、その悲鳴は窓の向こうから聴こえる。

暫く、布団の中で色々考えてみたが、思い当たる原因も無い。

只々、「ギャー」と言う悲鳴だけが延々と聴こえて来る。

とりあえず、布団から出て、カーテンを開けたが、暗闇が広がるだけ。月も無く、向いには、ぼーっと建っている学校しか無い。

悲鳴は止まら無い。

流石に、ちょっと怖いので、机まで行き、般若心経典と銀のクロスを手にして、窓を開けてみた。

闇が広がり、悲鳴は直ぐ其処で聴こえる。

しかし、音源は不明。悲鳴が聞こえて来る所には何も無い。

気が付いたら、布団の中で朝を迎えていた。弟から、昨夜怖いって言ってたろ?と笑われた。。

じゃあ、怖く無かったのかよ?と聴くと、怖かったと。真顔で言われた。

今なら、小さな再生機へ仕込んでとか簡単なのですが、当時はカセットテープ位しかなく、人の悪戯にしては高難度。

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