短編2
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小さい頃の夢

みんな小さい頃の夢とかって、一つは覚えてると思うんだ。

今回はその話。あんまり怖くないかも。では行きます。

昔見た夢何だけど今もずっと覚えてるものがある。

それがこんな話。

自分が行ったことのない土地の山の頂上にいる。

すぐそばには井戸と同じくらいの穴が空いてる場所がある。自分の側には赤い着物を着たオカッパの女の子がいる。顔は覚えてない。その子と手を繋いで山の上から、したに見える町を眺めてる。

何故か山の上なのに下の町が鮮明に見える。手を伸ばしたら届きそうなほど近くに見える。そのうちに着物の少女が僕の手を引っ張って近くにある穴の所まで歩いてゆく。不意に「この中に入って」と少女は僕に話しかける。僕は頷くとその穴に入ってゆく。その穴は深さが1mも無い、それで穴に入って2m位のところが光に包まれてその先が見えない。

僕は少女と光のある方向に歩いていく。

すると、いつのまにか、町の中に居て、さっきまでいた少女の姿が見えない。

その町の中は目の前が見えないくらいの濃いきりが、立ち込めている。

僕はそこから何も見えない方向に、何も考えずただ、歩いていく。すると目の前に人影が見えた。

次第にモヤの中から見えてきた人は黒い帽子を被って、黒いロングコートを着て、黒い杖を突いている。顔は見えない、だけど髪は真っ白で少し長めの髭を生やしている。

そのお爺さんが「君はまだ来ちゃダメだ....」小さい声で呟いた。

それからそのお爺さんはまた、来た道に戻って、次第に霧で姿を消した。

夢はそこでおしまい。朝起きてその話を母に聞かせたら「お前危なかったんじゃない?もし言ってたら帰れなかったりして」って笑いながら言っていた。

それから少ししてクラスの奴に話したんだけど「知ってる?夢ってそんな鮮明に覚えられないんだよ?」と、まるでほら吹き少年を見るような感じで相手にしてくれなかった。

それから今でも時々、オカッパの着物を着た少女が夢に出ることがある。

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