短編1
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聞いてんじゃねぇよ

眠りにつく少し前のことだった。

私は普段、頭まですっぽり布団を被り、壁の方を向いて寝ている。その日も例外ではなかった。

深夜二時頃だったと思う。後ろの方、つまり私の部屋の中で誰かがヒソヒソ話をしている声が聞こえてきた。

声のトーンからして男性が二人いるということだけ解った。

家族はとっくに寝ている時間だし、自室に誰かいるわけないのに、寝ぼけていたせいか全く怖さがなく、「何の話をしているんだろう」とそればかり気になった。布団の中で耳を澄ましていた。

しかし、よく聞こえない。気になりすぎた私は、布団と共に上半身を上げた。顔は壁側を向いたままだから、後ろは見ていない。

その時、両耳にはっきりと声が届いた。

「聞いてんじゃねぇよ」

即効、布団を頭まで被った。話し声は止んだが、朝まで体が動かなかった。

二年前に体験した実話。今思うと「私の部屋だっつーの!」と腹立たしい。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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