母は何処に行っていたのだろう

中編2
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母は何処に行っていたのだろう

私の母から聞いた話です。

もう今から数えると、何十年も前の話しで 母が当時学生だった頃だそうです。

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母には3歳上の姉がいます。 お姉さんの方は高校を卒業後直ぐに田舎にある実家を出て上京したようで、私の母は 夏休みや冬休みには必ず 東京のお姉さんの部屋に遊びに行っていたそうです。

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でも今思い返せばおかしな事があったと。

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当時お姉さんが住んでいた部屋の最寄り駅に降り立ち 母は、更にバスに乗るためにバス停に向かいました。 その時は不思議と何も思わなかったらしいのですが、そこの地には につかわないくらいローカルなバス停だったそうです。

そしてバスに乗り、バスは走り出します。

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バスは、商店街のような場所も通行していたそうです。 母は、「都会にはたくさんお店があって羨ましい」としか思っていなかったと言っていました。

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そして お姉さんの部屋がある建物前に到着。

建物は古く、玄関口と階段は共同で 少し小さな民宿のようなイメージの建物だったみたいです。

その中の一部屋にお姉さんが住んでいたと。

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「早かったのね!上がりな〜〜!ご飯は食べたの??」 と いつものようにお姉さんが出迎えてくれて、母は部屋に入った。

お姉さんは元々凄い几帳面で部屋の中は狭いながらにもしっかり整頓されていたという。

それからも いつもと何ら変わりない会話を交わしていた。

時計も18:00頃を回りお姉さんとも別れ、部屋を後にし バス停に向かった。

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バスに乗りこんだ。 行きも帰りも同じルートのはず。母は、あの商店街に寄っていこうと その付近のバス停で途中下車をし、しばらくお店を見て回ったという。 中には大きなデパートもあり、当時母が好きだったメーカーの洋服店舗もあったという。

結局何も買わずに またバスに乗り込み 帰って行ったという。

何ら変わりない 何処にも問題がない話なのだが

母は、はじめの 最寄り駅からの記憶しかなく 帰りはバスから降りたところまでの記憶しかないらしく…

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そして お姉さんはバスに乗っていくような所には住んでいなかったというらしい。

そして驚きなのは 母はこの一回だけでなく 何回もその場に行っていた記憶があるとのこと。

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母は 何処に行っていたのだろう。

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