短編1
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おかあさん

依子、ご飯よー

お母さんの声がする

嫌だ、行きたくないよ

依子?まだ寝てるの?優子はもう起きてるわよ、いい加減起きてきなさい

嫌だよ、お母さんの顔、見たくないんだ

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お母さんもう怒ってないから。起きておいでー

ちがうよ

そうじゃないんだよ

お母さん、すごく怖いんだよ

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ガチャ

依子!ほら早く起きなさい!

お母さんが布団をめくる

優子も待ってるから、朝ごはん食べちゃって!

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リビングに行くと、小さな「優子」が椅子に座っていた

優子の前には私と同じ朝ごはん

仕方なく、優子の前に座る

ほら、二人とも早く食べちゃってねー

ニコニコしながら掃除機をかけるお母さん

私が食べ終わると、優子の手をつけてないお皿と一緒に台所に持っていく

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もう、今日も優子はこんなに残して!

小言を言いながら丸々残ったおかずをゴミ箱に捨てた

今日もまた同じ。もう戻らない

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ねえお母さん

優子なんて、家にはいないよ?

そのお人形をなんで可愛がるの?怖いよ

お母さん、おかしくなっちゃったの?

お父さんが出ていったから?

いい加減にしなさい!なんで依子は妹に優しくできないの!?

私が聞くと、そう言って叩かれた

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最近は私がおかしいのかなって思ってる

優子は私の妹なのかなって

だってお母さんがあんなに可愛がってるもの

「優子いってきます」

そうやって声をかけないとお母さんは怒る

そうだよね

優子は可愛い私の妹だもんね

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