中編3
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まもってあげる

俺は5年2組門崎 夕貴 小学生だ。

小学校も、家も生きにくい…息が詰まる…

「協調性」をモットーに理想だけを押し付けてくる教師、一人を怖がり自分の意見も言えない生徒、そして口論を繰り返す家族…

余談だが口論の内容は知らない。たまに、「夕貴の為には…」という声が聞こえてくる。

離婚話にでもなって俺をどっちが持っていくかとかを話しているのだろう。

優秀な俺の事、どちらも欲しいだろうしね。

自分の周りからの評価の為に…

それもそうと、学校には好きな人がいる。佐々木 梨檎ちゃんだ。

可愛くて人気がある子だ。あの子は表情筋が乏しいのか滅多に感情が顔に出ない。そこも可愛い。

この前勇気をだして告白してみた、だけど「他の人と付き合ってるから」だって、悲しいね。

1週間後ぐらいに梨檎ちゃんと付き合っていた人が死んだ。アレルギーで発作を起こしたらしい。食べなければよかったのに。

その後、俺が夕貴ちゃんを見つめると固まったようにずっとこっちを見てくれる。照れる。

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最近、梨檎ちゃんの様子がおかしい…

何かあったのかな?

友達となにかあったり…では無さそうだ。

家の事かな?

放課後、梨檎ちゃんの家の前に来てみた。

庭らしき所で、梨檎ちゃんが猫と遊んでいた。あれ、でも困った顔をしている…

次の日、梨檎ちゃんが学校を休んだ。

猫が死んでお葬式らしい。

バチが当たったんだよ…

梨檎ちゃんを困らせやがって

1週間たっても梨檎ちゃんの様子はおかしいままだった…

やっぱり家の問題かもしれない。親とか?

よし、今日家に行ってみよう。友達と言えば上がらせて貰えるだろう。

梨檎ちゃんの家はキレイだった、家に着きチャイムを鳴らした。

そして、「どちら様ですか?」と聞かれたので

「友達の夕貴です。」と答えた

そしたら

お父さんらしき人から「来るな!」と言われた。

おかしい、何かしたっけ?

これは絶対なにか隠してる。

まさか梨檎ちゃんのことを……!!!

守ってあげないと、守ってあげないと、守ってあげないと、守ってあげないと、守ってあげないと、守ってあげないと、守ってあげないと、守ってあげないと、守ってあげないと、守ってあげないと…

気がつくと梨檎ちゃんの母らしき人と父らしき人が血まみれになって倒れていた。目の前には梨檎ちゃんが居た。

(あれ、なんで喜んでないの?)

と、思っていると梨檎ちゃんは床に落ちていた包丁を取り自分の事を刺した。

おかしいよ、何が悪かった?どこから行けなかった?なんで守ってあげれなかった?おかしいよ

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気がつくと俺は首に縄がかけさっていた。周りには警察官。下にはスイッチひとつで開く床。

なんでこうなった?優秀な俺が、何故…

誤認逮捕か?梨檎ちゃんを守ってあげただけ

おかしい

おかしい…おかしい…

おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしい…

おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしい

おかしいおかしいおかしい…っ…

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@アンソニー さん
はじめまして!感想ありがとうございます。
この文には色んな要素を詰めました。ストーカーも要素のひとつです!
気づいてくれて嬉しいですよ〜

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