短編2
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自転車

これは、私が中学生の時の話。

私の実家はかなり田舎なんですが、学校帰りにしばらく街灯のない道路を走らなければいけないんです。

部活帰り暗くなってから、その道を通るのがいつも、すごく嫌でした。

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その嫌な気持ちを決定付ける出来事が起こりました。

その道は周りが田んぼの道で、街灯もなく、しかも長いので、時間的に15分くらい自転車で走らなければいけませんでした。

その日も部活が終わり、あたりはかなり暗くなってました。

あの道を早く通り抜けるためにも、全速力で自転車をこぎます。

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ふと、道の途中に、おばあさんが1人たっていました。

「こんばんは」と声をかけましたが、無言。

田んぼの方をじっと見つめてます。

まあ、いいや、急ごう。

さらに、スピードをあげ、早く通り抜けようと必死でした。

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shake

すると、突然、自転車が凄く重くなりました。

しかも、重いのは明らかに後ろ。

嫌な感じがしました。

ただ、振り返ってはいけないと、必死に自転車を走らせます。

でも、いっこうにその道から抜けられません。

しかも、重さはどんどん増してます。

なんだこれ?嫌だ、早く、早く抜けよう。

と、思った瞬間、後ろが軽くなり、道を抜けられました。

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家の灯りが見え、ホッとしました。

良かったー。でも、さっきのはなんだったんだろ?

家までは、あと坂道を登るだけです。

うちの実家の下は、墓地になってます。

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その墓地のあたりにさしかかると、先程の老婆がいます。

え?なんで、さっき通り過ぎたよね。

無視されたし、通り過ぎよ。

と、通り過ぎようとすると、老婆が

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shake

「あんた、なんで振り返らなかったんだい?。」

全速力で家に帰りました。

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