短編2
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感動の再会

皆さんに親友は、いますか?

僕には、昔からの親友がいます。いや、いました。

仮に、その親友をKとさせていただきます。

僕とKは、小学生の頃知り合い高校が変わるまでずっと一緒に遊んでいました。

でも高校生になると、お互いに最初の方は、よく遊んでいたけれど、お互いに高校で友達ができ、お互いの距離は、離れていきました。

そんなことがあり、僕も殆どKのことを忘れかけていたときのことです。

Kがいきなりうちに遊びに来ました。

久しぶりにあったので、お互いに昔のことを話したりして過ごしました。

昔こんなことがあったよねー

お前今そんなことしてるの?すげー!

そんな他愛もない会話をして楽しく過ごし、Kが帰ったあとのことです。僕には、少しKに元気がないように見えました。

その後、本当に久しぶりにKの親からの電話が来ました。

なんと、ちょうど家にKがきた時間にKが死んでしまったというのです。

僕は、その電話を聞いてとても驚きました。

今の今まで、Kと遊んでいたのに死んでいたというのです。

僕は、何か、その例えることのできないような

虚無感?驚き?悲しみ?にあいました。

Kは、人生の最期に僕に会いに来てくれたのか、

それを知ると、涙が止まりませんでした。

僕は、すっかりKのことなんて忘れてしまっていたのに、Kは、僕のことを最後まで覚えていてくれた事がとても嬉しくもあり、それなのにそんな自分は、Kが病院で入院していることも知らずにKのお見舞いにも行けずに、ましては、Kのことすら忘れかけていたことに対して、自分自身に怒りすら覚えました。

Kは、幸せに天国で暮らしていることを望みます。

僕は、今Kの墓参りに毎日行っています。

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退会してしまわれたのですか?
残念です。
消されてしまう前に 本作を読めて幸運でした。
最期に会いたかった友人と出会え、懐かしい思い出話に花を咲かせ、K君は、満足して天上に旅立って行かれたのではないでしょうか。
故人が会いに来る話はよくありますが、ほっこりなるお話はいいですね。

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