短編2
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縁の下

怖かったのでコピペ

タクシー運転手の奥さんが、まだ五才になったばかりの子を

残して亡くなった。

父親は仕事ででかけている時間が長く、そのあいだ隣の家に子どもを

預けていたのだけれど、深夜になっても帰ってこないのものだから、

親切で面倒をみていた隣人もさすがにしびれを切らして、子どもを

ひとりの家に帰してしまうことも多かった。

子どもは寂しくて、父親が帰ってくるまで、親の名を呼んで

泣いていたそうだ。

ある晩、子どもの泣き声がぴたっと止まり、笑い声が聞こえてきた。

隣人は、「ああ父親が帰ってきたのだな」と納得したのだけど、

そのしばらくあとに父親の帰宅する音が聞こえてきて、

「父ちゃんおかえり」と子どもが出迎えている。

そうした夜が何晩かつづいて、不審になった隣人はある晩、子どもの

様子をみにいった。

子どもは、暗い部屋でひとりで喋っては笑っている。

その様子が、だれかと話しているもののようなので、翌日、父親に

そのことを話した。

父親は、子どもに毎晩だれと話しているのか、とたずねた。

「母ちゃんだよ。おいらが寂しくて泣いてると、母ちゃんがきて、

だっこしたり、頬ずりしたりしてくれるの」

「それで母ちゃんはどっから入ってくるんだ?」

子どもは、土間の縁側を指さした。

「あの下から、にこにこしながら這ってでてくるよ」

それから父親は仕事をかえて、早く帰宅するようになったそうだ。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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