私の学校の七不思議のサンバンメ。

中編4
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私の学校の七不思議のサンバンメ。

これは私の学校のちょっと変わった七不思議です。どうぞ、お楽しみ下さい________。

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サンバンメ 、 アメオンナ 。 

私の学校では昔、ある男の子が事故に遭ってしまったそうです。

そしてその母親は、横断歩道を渡って自分のところに来ようとして車に轢かれた子供の姿を間近に見てしまったそうです。

そして後を追うように、母親も自●してしまったそうです。

そして母親は子を失った辛さからか、はたまた別の感情からなのかはわからないが、我が子が死んだ雨の日の放課後に『私の…子供…知らない……?』と、問いかけて来るそうです。

そして、『知らない』と答えると、『なんで知らないのよぉぉおおっっ!!!』と、襲いかかり、無視をすると『なんで無視するのぉぉおおっ!!』と、また襲いかかって、

ゆういつ、助かる方法は________…

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R『これが3番目ねっ!!』

私『いや助かる方法は???』 

Y『どうせ秘密とか言うんだろ』 

R『あったりまえ!そうじゃないと楽しくないじゃん?』

私『怪談に楽しさ求めて何になる』

R『別に良いじゃんっ?』

Y『そもそも、誰から聞いたんだよ、その話』

R『だーかーらー!!それは乙女の秘密だってばーっっ!!』

Y『お前が乙女だったら男でも乙女になれるぞ』

R『え』

私『てかいや、ほんと、どこから仕入れてんの???』

R『んーや?普通に噂だから。』

Y『そういえば,最近になってそう言う噂よく聞くようになったよな。』

私『確かに、でも最近になって、がちょっと引っかかった』

R『、??』

Y『それな、私達が肝試しで屋敷っぽい所に行ったのとほぼ同じ時期に噂流れ出したし』

R『ごめん馬鹿にも分かるように説明してくんない???』

私『あれ馬鹿にも分かるように言ったと思うんだけど』

Y『私も』

R『え』

私『…とりまその話は一旦置いといて,アメオンナの、いくんでしょ?』

R『あったりまえっ!

あ、でも放課後まで残って貰うからね♡』

私『は???』

Y『あ”???』

Yさん、相当キレてらっしゃいますね。

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放課後、私は絵を書いて、Rは怖い本とか言うやつ読んで、Yは寝てた。

先生に『速く帰れ』とか促されたけど知らない。

ちなみに、今日の4時頃は雨が降るらしい。

Rは好都合っ♡とか喜んでた。

一通り絵を描き終わって息抜きついでに周りを見てみるとポツポツ、と小雨が校庭にある鯉の池に落ちる音が聞こえた。

ちなみに、私は異様に耳が良い。何故かは知らない。

私はRとYに呼びかけた。

私『R、Y、雨降ったぞ〜』

R『んぁ…、あ、まじ、!?』

Rもさっきまで眠っていたらしい。

Yも大きな欠伸をしてから起きたようだった

R『速く行こーっっ!』

こーゆー元気の良さも授業に活かしてほしい

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ランドセルを背負って、

階段を降りて、

下駄箱に行って、

靴を履き替えて、

傘を広げて扉を出た。

R『…ね?いたっしょ?』

…Rの指差す方向を見れば確かに女の人がいた。背は高くて、髪も長いがボサボサだ。

そのボサボサの髪が長すぎてその女の人の目も隠れていた。

そして、真っ赤なドレスに真っ赤な傘をさしていた。

少し、気味が悪かった。

Y『…人を指すのはやめろ、』

その言葉に続けて、

Y『あと、あの人は誰かを待っているだけかもだろ?』

ここまで待ってもオカルトを否定するつもりのY。

R『…じゃ、声かけてみよーぜ?』

その言葉を言い終わると同時、もしくはそれより速くにトコトコと女の人のいる所へと歩いて行ったR。

私達も続けて後を追う。

そして、Rがその人に声を上げようとした瞬間、

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「…私の…子は…ドコ……」

女の人はそう呟いた。

R『へ、?』

と、情けない声を出すR。

「私の子はドコだって聞いてるのよっっ!!!!」

急に暴れ出す女性。

私『はっ…、!?』

Y『R!逃げるよっ!!』

こーゆー時にYがいてくれたのが本気でありがたい。

驚きで動けなかった私達に声をかけて動かせてくれて、

Yの声が聞こえた瞬間、私とYはRの手首をとにかく掴んで走って逃げた。

ピンチだったか知らないけどいつも以上に速く走れた気がする。

少し視線を後ろに映してみる。

女は『私の子供をカエしてぇェェエええ!!!』とか、奇声を上げてあり得ないほどの大股で、ありえないほどのスピードでコチラに追いつこうとしてくる。

私は逃げ切れない、と判断し、隠れることを選んだ。

だが隠れる所はない、

…だから、少し考えてみた。

私『…R、』

R『なに、?』

さっきまで手を引かれていたがいまは自分の足で走っている。

私『さっき、怪談を楽しむため、とか言ってたけど流石にこれは楽しめる状況じゃないよね???』

ちらっ、と後ろを確認したが女と私たちとの距離はもう10メートルあるかないかほど。

R『あ”ー…そーゆーこと、』

R『んじゃ、ちょっとさっきの、校門の場所に戻る必要あるけど大丈夫そ?』

Y『それしか助かる道がねぇなら、な。』

私『私の頭の中ではそれ以外助かる道はないっ!!』

R『…っし、じゃぁ行くよ!!』

R、Y、私はさらにスピードアップ、

私は運動不足が響いてかキツかったけどそんなことは言ってられない。

後ろをもう一度振り返る、女はついてきていた。

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そして、校門に着くと女も「私…のォ…子供ォォ…カエしてェ…」と、結構お疲れのよう

開口一番、Rが口にした言葉は…、、

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『『息子さんはあっちですっっ!!』』

…と、空を指さした。

…すると女は、

「…そォ…なの…」

と、悲しそうにどこかへ消えていき、

女が消えるとさっきまでザーザーザーザーと五月蝿いくらいだった雨が空に綺麗な虹を作って晴れていた。

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@ごうすけ
マジですか?本当に小学生なのに…、、
ちょっと記憶があやふやだから自分の言葉で書いたのがあるかからかもしれません、!

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面白かったけど、小学生にしては会話が大人っぽすぎて違和感あった。

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