短編1
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止まった時間

娘が小学校に入学した頃に妻と離婚した。

以来妻と連絡を取ることは稀にあっても娘に会うことは一度も無かった。

あれから17年。娘が死んだという連絡をもらった。

葬儀に呼ばれることのない私の枕元に、1人の少女の立つ影が。

見ると7歳の娘が私の顔を見下ろしている。

娘は24で死んだ。

だが、私の前に現れる娘の姿は7歳のまま。

元妻に連絡してみると、どうやら彼女の枕元にも毎夜娘が立つらしいのだが、姿は死んだままの24歳だという。

Concrete
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