中編3
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この話は私が実際に大学生の頃に体験した話です。

私は○川県の善○寺というお寺ばかりの田舎に住んでいました。大学生活にも慣れ、友達もたくさん出来ました。

ある夜、友人と下らない話で盛り上がっていると、私が住むアパートの話になりました。どうやら私が住むアパートには元々病院が建っていたそうなのです。

だからアパートの玄関に盛塩がしてあったりエレベーターにお札が貼られたんですかね…。

数日後の晩に私は夢を見ました。夢の舞台は静かな病院で私は誰も乗っていない車イスを押しているのです。

暫く廊下を歩き玄関に着くと、車イスを置いて外に出ました。するとそこには車イスに乗った女性がうつ向いて座っています。

寒いだろうなぁと思い、その女性を院内に入れてあげると「…7人いる…」と気味の悪い声で呟くのです。私は怖くなり女性を放置し駐車場へと急ぎました。

私は駐車場に向かったはずなのに気付いたらまた院内の一室にいました。

その部屋にはその病院で起こった事件についての資料が置かれていました。

資料には、この病院で昔殺人事件があったこと、犯人の女性が7人の患者を殺害し死刑になったことが書かれていました。

資料を見ていると私は背後から嫌な視線を感じました。恐る恐る振り替えると少し離れたところにさっきの車イスの女性が立っていました。

………

……

なぜ立っているんだ?

全身に鳥肌がたち早足で外に向かいました。

タッ…タッ…タ…

振り向くと女性がゆっくりと追い掛けてきます。

タッタッタッタッタ…

振り向くと女性が早足で追い掛けてきます。

「グゥオーーーー!!!」

女性がものすごい形相で奇声をあげながら追い掛けてきました。

私は恐怖から大声をあげ全速力で逃げました。

…ここで夢の話は終りです。

目が覚めました…視界に広がるのは見慣れた我が家の天井。そこには墨でお経のような文字が天井一面に書かれていました。

私はパニックになりながらも恐怖で動くことができずにいました。

天井の文字はお経のような崩した文字なので読めません。しかし、2文字だけ私にも読めるものがありました。

[殺す]

しばらくすると天井の文字はスゥーと消えました。

私は夢と現実の恐怖で朝まで寝ることができませんでした。

その日、大学で友人に事情を話し、しばらく友人宅に泊めてもらうことにしました。

しかし友人宅にいつまでも泊めてもらうわけにはいきません。

私はあの日のことをただの怖い夢と寝惚けて見た幻と自分にいい聞かせて自宅に戻りました。

夜が来ました…話を怖くするためにはここで女性が現実に現れ…なんて書いたほうがいいんでしょうが、特に何事もなく朝を迎えることができました。

やっぱり、ただの夢と幻だったんだと心の底から安堵しました。タバコを一服し、大学に行くためにシャワーを浴びに浴室にいきました。

浴室の鏡を見て私の心は再び恐怖に包まれました。左肩に爪形の濃い内出血の後が5つくっきりとあるのです。

大学に着き友人達に相談すると「寝てる間に肩に手をあてて、うつ伏せで寝たんじゃないの」と笑いながら言われました。

まぁ、確かに考えられなくはないな…なんて考えていると友人の一人が「右肩は大丈夫なん?」と聞いてきました。

私は「大丈夫だよ」とTシャツの首元を広げ右肩を見せました。

友人達 沈黙。

背中に数えきれないほどの爪痕がくっくりとあったそうです。

この話はこれでおしまいです。不思議なのはあれだけくっきりとあった爪痕がその日の夜には消えていたことです。

最後まで読んで下さりありがとうございました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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