先日俺の部屋の隣に住んでいたAさんが死んだ・・・
Aさんは俺の事を本当の弟の様に慕ってくれた
これはAさんが死ぬ前に俺に話した話し
A「ちょっと聞いてくれよ」
俺「どうしたんですか?」
A「この間彼女と一緒に海に日の出見に行ったんだよ」
俺「それが?」
A「一週間位前から彼女がおかしい事言うんだよ」
A「部屋の中なのに水滴が上から落ちてきたり、夏だっていうのにストーブつけるほど部屋が寒くなったりするらしい」
俺「え~?海で何かにとりつかれたんじゃないですか?」
A「やっぱりそう思うか?俺もそう思って一昨日祓いに行った、そしたら」
俺「そしたら?」
A「御払いをした住職が死んだ」
俺「・・・マジっすか?」
A「あぁその事があって彼女も今精神病院に居んだよ」
俺「そうですか・・・」
その話をしてから数日後のAさんの話し
A「一昨日彼女が死んだ」
俺「ご愁傷さまです・・・」
A「それより聞いてくれ昨日からおかしいことが起こるんだ」
俺「水滴が落ちてきたりですか?」
A「違うんだ、何か体にまとわりつくような、寒さがあってどんなに体を温めても全然温まらないんだ」
俺「大丈夫ですか?」
A「分からない・・」
俺「もしあれなら今日泊まりに行きましょうか?」
A「いやお前に迷惑かけたくない」
俺「でも・・・・・」
A「大丈夫だよ・・・多分・・」
それがAさんとの最後の会話だった
次の日Aさんは亡くなった部屋の中で溺死していたらしい
実は俺は世間で言うとこの見える人間だ
Aさんと話してたときも実は見えていたんだ
Aさんにまとわりついて
Aさんのことを怨めしそうに睨んでいる
女の姿を・・・・・
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話