この話は私が実際体験した話しです。(長文です)
私の家(かなり古い家です)は離れの部屋が2つあります。
1つは祖父が使っていた部屋で、もう1つは祖母の部屋です。
もう祖父母は亡くなっていて、空き部屋になっているので、祖父の部屋を
姉が使い、祖母の部屋を私が使う事になりました。
そんなある夏の晩、10時くらいだったと思います。
私の彼から電話が掛かって来たんです。
私の部屋から一番近い電話は、姉の部屋でしたので、姉の了解を得て電話を使う事に。
その時彼は専門学生で、色々と悩んでる事を相談して来てて、
いつもより話してる時間が長くなってしまいました。
AM1時には姉は寝てしまっていて、明かりの無い暗い部屋でヒソヒソと話をしていると、
突然真夏だと言うのにとても寒くなったんです。
私『ねー寒くない?』
彼『いや!?寒くないけど?何か着る物ないのか?』
私『んーここ姉の部屋だからわかんないんだよね~。寒いせいかなぁ?
なんか怖いんだけど?いつもはこんな感じ無いのになぁ。』
彼『お前!こんな時は《怖い!》って思ったらダメだ!っていつも言ってただろ?』
私『そっそうなんだけど・・・』
寒さと怖い気持ちのまま話し続けていると、
遠くから家の中の戸が一つ一つ開いて閉まる音が聞こえて来るんです。
きぃーーバタン!
ガラガラ ガラガラ
私は、えっ?誰か来る。そう思いました。実際家の二階には両親と妹の部屋がありますから、
誰かが降りてきても、おかしくは無いのですが、
その時はきっと長く話をしている事に怒って来たのだと思いました。
私『ちょっ!静かにしてみて!?』
『お父さんが来たかも! もしもお父さんだったら
急に電話切っちゃうかも。その時はゴメン!!』
彼『おぉ!解った。』
きゅるきゅるきゅる バンッ
ガラガラ ガラガラ バンッ
私は姉の部屋のドアをジッと見つめていました。
姉の部屋の扉は二枚あります。
1枚目の扉が開く音が聞こえます。
すると二枚目の扉の前で『○○?(私の名前)』と、男性の声、
父の声では無かったと思います。
いえ父はそんな言い方する人ではないんです。
私は返事が出来ない状態で固まっていました。
心配した彼が『おい!どおなった?親父来た?』
私『シィーシィー待って待って!!』
その声は私の名前を呼んだ後誰も居なかった様に静まり返っていました。
私『あれっ?確かに誰か来て、名前呼ばれた筈なのに何も言って来ないし、
やっやだぁ・・・怖い!怖い怖い。どぉしよう!どぉしよう!』
心臓がバクバクいって止まらなかった。
電話を切って自分の部屋に行くのも怖かった。
彼はそばには居ないけど、電話で話してるだけでも落ち着く事が少しずつ出来たんです。
彼はそんな私の為に朝まで付き合ってくれました。
すると又戸が一つ一つ開いて閉まる音が聞こえて来ました。
その音はドンドン近づいてきます。
私は彼に『ちょっ!静かにしてみて!?今度こそお父さんが・・・』
ガラガラ ドォーン バァーン
父『こらぁー○○!!いつまでしゃべっとんじゃー!!』
夜の声も怖かったけど、父も怖かった・・・。
これが父なんです。
夜の声の主とは全く違うんです。
私は即行電話を切り、父に謝り、部屋に戻りました。
お昼まで寝て、今朝の事を姉に謝りついでに夜の出来事を話しました。
すると
姉『○○が小声で話ししてるのがかすかに聞こえてたから、私が寝てからそんなに
時間経って無いと思うんだけど、金縛りにあってた。』
そぅ言うんです。
姉が言うには、祖父が来てたまに金縛りにあっていた。と・・・
ではあの声は祖父だったのか??
いまだ謎のままです。
長々と読んで下さった皆さん有難うございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話