僕の友達は、心霊スポットによく行きます。先週も行ったようで、朝、僕に話てきました。
「先週さ、ある心霊スポット行ったんだけど、そこで何かに憑かれたかも…
体がすごい重いんだよな。いつも誰かに見られてる感じがするし…」
霊的なことを全く信じてなかった僕は、
「気持ちの問題だよ。馬鹿馬鹿しい、そんなこと言ってないで、仕事仕事!」
そう言って、友達を励ました。
お昼に、友達がきて、
「お前の言う通り、気持ちの問題だったかも、何か、体がすごい楽になったわ。
飯でも食いに行こう!」
なんて、元気な顔して言います。
僕は、
「良かったな。だけどちょっと食欲ないから、昼飯はいいや。」
と、誘いを断りました。
朝から、体調が悪くなってきなのです。
家に帰っても、体調は良くなりません。
風邪でもひいたのかと、熱をはかってみましたが、熱もありません。
次の日になっても、体の不調は良くなりませんでした。
両肩が重く、いつも誰かに見られてる感じがするのです…
「あんな話聞いたから、僕も精神的にきてるんだな…」
そう思い、精神科に見てもらうことにしました。
精神科の先生に、このことを話すと、先生は、
「なるほど。大体分かりました。
あなたは、軽度の強迫観念に捕らわれていますね。」
そう診断されました。
僕が、
「まさか、本当に霊とかに憑かれてるんじゃないですよね…」
そう聞くと、先生は笑いながら、
「まさか!馬鹿馬鹿しい、霊なんて者は存在しませんよ。
お薬出しますので、服用してみてください。」
そう言ったのです。
病院を出ると、さっきまで重かった体がウソの様に軽くなりました。
「やっぱり精神的なもんだったな!」
軽い足取りで、家路に着きました。
薬を服用して、3日もたたない内に、僕の、あの症状は全くなくなり、感謝の気持ちを、精神科の先生に伝えようと、僕は再度病院を訪れました。
先生は、とてもやつれた顔して、
「症状出なくなったんですね。良かった良かった。でも、あなたを受診してから、今度は私もあの症状がでる様になったんですよ…
僕も、強迫観念に陥ってしまったのかな?」
その時、先生の問い掛けに答える様に、
女の声がしたんです…
「バカニスルカラ…」
来週、友達と僕と先生でお祓いに行きます…
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話