前に「絶対出ます」とゆうタイトルで、元カレの話を投稿した者です。
今回は元カレ(以下T)の中学時代の話をします。
両親が離婚して、Tが父親と住んだのはおんぼろアパート。
入居した隣は『出る部屋』で、家賃の安さに入居する人は多かったのですが、直ぐ引越してたそうです。
ある日、Tが帰ってくると、お父さんがアパートをじっと見ていました。
『親父、なにやってんだ?』と思ってると、Tに気付いた父親が「おい、アレが見えるか?」と指差しました。
Tがその方向を見ると、人魂がいくつも飛んでいたそうです。
「なんじゃありゃ?」と驚いてると「お前にも見えるか…。アレ、捕まえてテレビに売ったら儲かるな~」って…。
本気で捕まえようとしたそうです。
Tが中二の時です。
夜、父親は留守でTがジャンプを読んでると、急に部屋の明かりがチカチカ点灯し始め、ラップ音が鳴り始めました。
『あっ!なんか来る』
窓を見ると白いモヤのようなものが、その時は空室だった隣から来て、人の形になり、窓を開けようとしていました。
鍵をしめていたのですが、その鍵がゆっくり動いていました。
『入って来られたらヤバイ!』
そう思ったTは怖かったのですが、ヤンキーだったので『霊になめられてたまるか!開ける前にこっちから開けたる!』と思って、窓に向かいました。
ダッシュで窓に近寄り「おらぁぁ~!」と威嚇しながら勢いよく、窓を開けました。
すると目の前でヒトガタのモヤはサッと霧散したそうです。
「その時、しばらく隣は空室だったから、コッチにちょっかい出して来たんだと思う」と言ってました。
元カレはこの体験が1番怖かったそうです。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話