短編2
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部屋の窓から

文章にしたらあまり怖くないかも知れませんが、私的に怖かったので投稿させていただきます。暇な方は読んでいって下さいね。

あれは私が中学生(14歳)の時でした…

当時は高校生の姉(17歳)と同じ部屋でした。私の家は二階建てなんですが、一階に私たちの部屋があって二階には両親の寝床がありました。

私あまり中学生の頃いい子じゃありませんでしたね。どちらかと言えばやんちゃな方でしたね。ですから、夜になると部屋の窓からこっそり抜け出しては、夜遊びばかりしていました。姉も私と同様によく抜け出しては遊んでばかりでしたね。

玄関からでたらばれてしまうんで、窓から夜な夜な抜け出す私達の部屋の窓は、常に鍵は開けっ放しの状態でした。

そんなある夜、いつもなら遊びに行くはずなんですが、その日はなんだか疲れていました。なので大人しく寝る事にしました。

久しぶりにぐっすり眠りにつきました。深夜3時くらいでしょうか…窓を開ける音がしました。半分寝てる頭の中で『姉が帰ってきたなあ』なんて考えていました。(言い忘れてましたが私の部屋は二段ベッドがあって私は上で寝ています)

いつもなら姉は帰ってきたらさっさと寝るはずなのに、何かをあさっている様な音が聞こえてきました…ガサガサと…

それにずっと部屋の中をカタカタと歩き回っている足音も聞こえます…爪で何かをひっかくようなガリガリした音も聞こえてきます…

ですから私は寝ぼけながらも『うるさいなあ…何してんの?電気もつけないでガサガサうるさいよ!お姉ちゃんもさっさと寝なよ!おやすみ』と言ったんです。ですが、無言で何も答えません…ピタッと音が止み、鼻息だけがうっすら聞こえてきましたが、そのまま眠たくて私は寝ました。

朝になり目を覚まして昨日の出来事を思い出し、私は唖然としました…

ありえないんですよ…姉が帰ってくるなんて…昨日姉が帰ってくるはずないんです…

だって姉は彼氏と二泊三日の旅行に行くと昨日の昼間から外出していたんですから…

夢かと思い壁をみたら引っかいたような後が無数に残っていました…そこには私の名前が彫られてました…

もしあの時、目を覚ましていたらどうなっていたのか…目を開けてたらどうなってたのか…と怖くてたまりませんでした…一体あれは誰だったのか…

それ以来怖くて部屋の窓はしっかり鍵をかけています…皆さんも鍵はしっかり掛けてくださいね…

怖い話投稿:ホラーテラー あかね(仮名)さん  

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