短編2
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KY

ある日、その男が会社から家に帰ると

部屋の家具の位置が微妙に変わっていた

「あれ…?地震でもあったかな…?」

と、思い、その男は気にせず寝た

だが眠りについた男は、深夜、腹部に妙な重さを感じてうまく寝つけなかった

意識はあるのだが、何故か動けないのだ

そして朝になり

男は今日の会社の帰りに病院にいくことを決意した

そして病院に言って言われたことは

「ストレスによる不眠症」だった

「なるほど」と思い、その日は帰宅した

そして夜また男が寝ていると

カリッカリッと、何者かが窓を引っ掻く音がした

ここはアパートの二階、人が窓を引っ掻くにははしごでも使わないと無理である

男は誰かがはしごを使って自分に助けを求めているのだと思い

窓の方に急いだ

案の定、そこにはやせ細った顔で目が血走った女がもの凄い形相でこっちを見ているではないか

「大丈夫ですか?!」

男は叫んだ

深夜に見ず知らずの女が男のアパートの窓に、はしごを使ってまで助けを求めているのである

これはただ事ではない

その証拠にその女ももの凄い形相だ

男が窓に近寄ると

女は一瞬戸惑ったような顔をして

すうっと消えた

目の前で女が消えた

男は落下してしまったのでは?

と、急いで救急車を呼ぶ

だが、救急隊員がかけつけたその場所には何もいなかった

男はきっとあの女はマフィアに追われていて、救急車で運ばれるような目立った真似は出来ないのだと確信して

救急隊員に「すいません寝ぼけてました」と、うまく口裏を合わせた

そして救急隊員が去った後、「もう、出てきても大丈夫だよ。安心して!」とアパート中に呼びかけた

今は深夜である

アパートの住人の一人が窓を開け「うるせーぞ!」と怒鳴った

男は仕方なく女の捜索を諦め部屋に戻る

するとどうだろうか

ドアを開けたら、玄関にさっき窓をひっかいた女が血まみれで立っているではないか

「だ、大丈夫かい?今、包帯を用意するから!」

男は女の腕を掴もうとする

すると女はまたちょっと困ったような顔をして消えた

男はやはりこの女がどこかの闇の組織に追われているのだと確信した

その闇の組織の目的は恐らく、女の自由に姿を消せる能力……

それを手に入れて悪用しようとしているのだろう

男は不穏な空気を感じずにはいられなかった…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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