中編6
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幻覚?悪夢?現実?

※前作同様の構成になっておりますので、創作が嫌いな方にはオススメ致しかねます。また前作を御覧頂いた後の閲覧をオススメ致します。暇であれば御覧ください。

最近おかしな夢をよく見る・・・・・・

布団から起き上がり、自分の部屋(二階)から階段を下り台所へ向かう。

「ピンポン!」

玄関のチャイムを鳴らす音が聞こえるが、家族は誰も玄関へ行かない。いや正確には家に私以外誰もいない。

仕方がなく私は玄関へ行くのだが、扉を開けると驚きの光景が・・・

目の前には包丁を持つ私がいる。ニヤリと笑う、もう一人の私に恐怖し逃げ回るのだが追い詰められる。

もう一人の私が包丁を私の腹に突き刺す。私は薄れ行く意識の中で、目の前の私がつぶやく言葉を記憶する。

『これで俺が一番だ・・・』

夢から覚めた私はいつも汗だくになっている。度々見る夢は妙に生々しい。おかげで寝不足気味だ。

私の家族は父と母、兄と私の四人。兄とは歳が近く仲が良かった。しかし兄は運動神経、学力成績共に優秀。私はバカでノロマ。両親からすれば、兄を誇りに思い、可愛がるのも当然の事。兄にいい所をすべて持っていかれた私に両親は厳しかった。

私と兄、唯一の共通点は顔が似ている事。家族だから当たり前なのだが・・・

兄とは趣味・性格が正反対。まったく違う考え方だったからこそ逆に相性は良かった。

悪夢にうなされ続けて一週間目・・・

精神的に疲れた私の顔は、やつれていた。心配した友人Aは『大丈夫か?』と優しく声をかけてくれる。

友人Aは親友だ。気遣いは嬉しかったし、日頃からよく遊んでいる。

悪夢にうなされ続けて一週間と三日目・・・

相変わらず悪夢は毎晩続く。内容も同じ。

学校の休み時間。友人Aに悪夢について相談する。友人Aは

『不気味な夢だね。毎日同じとか・・・最近嫌な事とかあった?・・・気分転換に明日どっか遊びに行こうや!!』

翌日は学校も休みだったので、友人Aと遊ぶ約束をした。

悪夢にうなされ続けて一週間と四日目・・・

朝から晩まで友人Aと遊んだ。家に帰ると一日はしゃいだ事もあり、すぐに眠ってしまう。

悪夢にうなされ始めて一週間と五日目・・・

昨夜は悪夢を見なかった。友人Aにお礼を言いたくて、学校に行くと友人Aは休みだった。風邪らしいが・・・

夜。私の悪夢は再開した。

悪夢に再びうなされて一日目・・・

終わりの見えない悪夢に疲れ、私は学校を休んだ。夜。悪夢は終わらない。

悪夢に再びうなされて二日目・・・

私は病んでいたのだが、二日連続は休めなかった。母親に無理矢理学校へ行かされる。

学校で友人Aに一昨日言えなかったお礼をした。友人Aは『気にすんな、友達だろ!』と。私は嬉しかった。だが、その後の友人Aの会話・・・

『昨日の夕方はあそこで何してた?もしかしてズル休みだった?』

???

私は『いや、昨日は一日中家に居たよ。見間違え、人違いじゃない?』と言ったが、友人Aは

『そんなはずがない。だって、この前遊んだ時と同じ格好だったぞ!!』

???

友人Aは親友だ。これ以上疑う訳にはいかない。謎を残したまま、会話を変えた。

家に帰り、兄に悪夢について相談する。兄は

『ネットで調べてみれば?』

助言をくれた。私は似たような体験をした人がいないか色々なキーワードで検索した。辿り着いた結論は、

【ドッペルゲンガー】

もう一人の自分の存在。本人が目撃すると不幸が訪れる。噂では目撃後に死亡する説もある。

私は恐ろしくなり、怯えた。夜。布団に包まり震え続けた。

悪夢の始まりから二週間と一日目・・・

昨夜は恐怖で眠れなかった。朝、母親が部屋に来た。学校へ行くように説得された。私は頑なに反抗した。そして学校を休んだ・・・

悪夢の始まりから二週間と二日目・・・

恐怖に怯え続ける私は眠らなかった。昨日同様、母親が再び部屋に。私は母を部屋から追い出して、【死】の恐怖に震え続ける。

悪夢の始まりから二週間と三日目・・・

もう丸二日眠っていない。空腹と睡眠不足。視界は虚ろである。昨日同様?人が部屋に入ってくる・・・

兄だ。どうやら今日は祝日で学校は休みらしい。兄が私に話し掛けた。

『父さんと母さんは仕事で家にいないから・・・あと、俺は・・・・から、・・・・・・・?あ・玄・・・・・・て・・・て・い?』

鈍った頭では会話を聞き取る力がなかった。

薄れゆく意識・記憶・・・

兄に手を引っ張られ玄関へ・・・

階段を昇り・・・

疲れの限界で眠ったらしい。

目覚めた私は空腹を満たすため、自分の部屋(二階)から階段を下り台所へ向かう。

「ピンポン!」

玄関のチャイムを鳴らす音が聞こえる。家の中に響く音。誰も玄関へ行かない。

『また悪夢?』

恐る恐る私は玄関へ行くのだが、扉を開けると驚きの光景が・・・

目の前には私がいる。ニヤリと笑う、ドッペルゲンガー?

もう一人の私に恐怖し逃げ回るのだが追い詰められる。

私は台所で包丁を取り、ドッペルゲンガーの腹に突き刺す。恐怖に怯える私だが、目の前の倒れゆくドッペルゲンガーにあの言葉を・・・

『これで俺が一番だ・・・』

ついに悪夢に打ち勝った!!!あとは目覚めて、空腹を満たそう!!

???

私の足にしがみつくドッペルゲンガーは、

『おまえになりたかっ・・・』

???

しがみつく手、足の感触。

覚めない夢・・・

苦痛に歪む私の顔・・・・・・・・・!?

兄の顔!!!

床に広がる大量の血は、青ざめる私の引いた血の気を表現していた・・・・・・

【解決編】

1、なぜ兄を自分と間違えた?→双子であり、顔は似ている。私の服を借りたから。

2、兄は歳が近く、双子ではないのでは?→「歳が近い」は双子である為、生まれる時差の解釈をひねくれた表現に変えた。

3、2での回答はこじつけ!無理矢理すぎる!!→オチをごまかすカモフラージュなので、大目に見て頂けると有り難いです。すみませんでしたm(__)m

4、友人Aの見たドッペルゲンガーは?→兄が私の服を着た姿。

5、兄のとぎれた台詞は?→『父さんと母さんは仕事で家にいないから・・・あと、俺は出掛けるから、服を借りていい?あと玄関の鍵を閉めてもらっていい?』

6、なぜ兄はニヤリと笑った?→私(弟)に「迎えてくれてありがとう」という気持ちの表情(設定)。本編の悪夢に重ねる為の演出。

7、設定は?話のすじは?→私【双子の兄にコンプレックスを持ち、悪夢を見るようになる】

兄【密かに弟(私)のファッションに憧れを持つ】

話の流れ【私の悪夢→兄の服を借りる行為→私の疲れ、思い込み→ドッペルゲンガーを殺す→兄だった】

8、冒頭の挨拶は?→前作に登場した上野(双子)にヒントがあり、コメント欄にも本編にヒントがあると告知しているから。

9、意味が分からない。おもしろくない。→私の力不足です。お手数ですが、今後の為にアドバイス等を頂けると幸いですm(__)m

10、どこが怖い話?→嫉妬から生まれる殺人。

11、タグ『本当にあった怖い話』は?創作のジャンルがなく、有名な話・都市伝説でもないので。すみません。

上記解決編の内容以外に、ご不明な点がありましたらご質問下さい。最後まで読んでくれて有難う御座いました。

m(__)m

END

怖い話投稿:ホラーテラー ティーリリリィさん  

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