短編2
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大切なもの4

それ以来私はおじいさんの段ボールハウスに行くのが怖くなって、一週間ほど避けてました。

そしてやはり悪いことは隠していてはいけない、と思い私はおじいさんの段ボールハウスに向かいました。

ドキドキしながら呼びかけましたが返事はなく、緊張しながらも私はそっと段ボールハウスの中に入ろうとしました。

するといないと思っていたおじいさんが中にいて恐ろしいほどニコニコ笑っていました。私はおじいさんから普段と違う雰囲気を感じ後退りました。

それがいけなかったのでしょうか。

おじいさんは鬼のような形相となって私に襲いかかってきました。予想外のことに倒れた私の上におじいさんは馬乗りになって首を締めてきました。

私は苦しくて暴れましたがおじいさんは鬼のような顔で首を締めつづけます。やがて私は頭に血が上るような膨れていくような感じを覚え、気が遠くなりました。

その時おじいさんの怒声に混じって女の子の笑い声が聞こえた気がしました。

そして目が醒めると私は近所の林にいました。

段ボールハウスには学校が終わってすぐ行ったので多分3時でしたが、もう辺りはすっかり真っ暗でした。

私はしばらくぼーっと頭が回らないような感じでいましたが、おじいさんを思い出し怖くなって慌てて家に帰りました。

家に帰ると母が玄関前に立っていました。帰りが遅い私を待っていたのでしょう。

私は怒られる、と反射的に身構えましたが母は怒るどころか悲鳴をあげて私そっちのけで居間に走り、父を連れてきました。

父も私をみて驚いたように目を剥き、私を抱えて着替えさせたあと直ぐに布団へ運んでくれました。

私は「?」状態でしたが、すぐに眠くなり寝てしまいました。

朝、私が目を醒ますと父と母が傍におり、昨日何があったのかを聞いてきました。

私は素直に話していいものか、迷いましたが父に強く言われたのでおずおずと話はじめました。

すると父は警察に電話する、と言い立ち上がりかけたので私はおじいさんがいなくなったら嫌だ、と父に泣いて懇願しました。

すると父はじゃあそのおじいさんにあってくる、と私におじいさんの段ボールハウスの場所を聞き、部屋から出ていってしまいました。

その間、ずっと母は泣きながら私の傍にいてくれました。

残念ながら終わらせることができなかった為、続きます

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名クロックさん  

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