短編2
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少年の想い 3

朝日が昇る前に目が覚めた僕は、自転車に乗り昨日とっておいたパンをかじりながら 山道を下り始めた。

見た限りは 永遠に下り坂が続いているように見える。

どれくらい走っただろうか。

気がつくと、まだ田舎道ではあるが 山道は抜けたようだ。

このまま真っすぐ行けばいいのか、曲がった方がいいのか…。

ここがなんて地名なのかも、さっぱりわからない。

とりあえず行くしかない。

僕は走りつづけた。

時々見る標識?をたよりに6時間程走った時、ようやく見慣れた建物が目に入った。

ここは…見た事がある。

確かに前に一度この街に来た時に、この店の前を通ったはずだ!

それならこのまま行けば、弟が前に働いていた店がある。

まずそこへ行って、弟の事を聞いてみよう。何かわかるかもしれない。

少し迷いながらも、たどり着く事ができた。

『あの〜、すみません…〇〇なんですけど…』

店の奥にいた男の人に声をかけると、驚いたように近づいてきた。

『〇〇!?もしかして お兄さんかい?』

『あ、はい。以前は弟がお世話になりました。

あの、今 弟がどこにいるか知りませんか?』

『あ〜…どこにいるのかまではちょっとなぁ。

でも街ん中のパチンコ屋で働いてるって聞いたがなぁ…』

『そうですか…。じゃあ、その辺りを探してみます。』

『すまんな〜。力になれなくて。』

『いえ、大丈夫ですから』

僕は挨拶をしてから 店を出た。

とは言え どうしたらいいんだろうか…。

街の中のパチンコ屋。一体何件あるんだろうか。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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